今さらですが毀滅の刃/HSP気味の私が読んでみました②
前回の続きです。
① https://note.com/toukou0821/n/n03418cd2b3fd
前回は12巻までの感想を書きました。あくまでも解説ではなく、HPS気味な私の勝手な思いです。普通のファンとして。そして子供の親として、心ににじむところが多い漫画です。
⑧巻で、登場したばかりの煉獄さんが破れます。(汽車の中で下っ端の子たちに元気をつけていたのに…)私は家事もできないほど落ち込んでしまいました。梅雨の夜、ざあざあいう雨の音の中で梅干し用の赤紫蘇の葉をちぎりながら泣いていました。
「年長者は若いものの命を守るのは当たり前の事だ」と言い、半ば夢の中で、幼少期に亡くした母親が迎えに来ます。母に認められた彼はとても喜んで一緒に去っていきます。
煉獄さんの遺志を継ぐ
高校生の次男は、煉獄さんの死は無駄じゃないんだよ。この先、仲間は煉獄さんの意思を継ぐんだよ。戦いはまだ続くからどんどん読まないと。と、慰めとも悟りとも思えるような言葉をもらい、再び単行本の続きを手にしました。はい、確かに。もっとすごいことになりますので。
上弦の鬼たちとの戦いが本格化
ほどなくして、大大好きなキャラ、胡蝶さんも死を迎えます(泣泣)。最愛の姉を殺した鬼との戦いに自分も勝てませんでした。しかし、このあたりからはこの漫画全体の理解が深まってくるのでした。
自分の死(命)は、無惨を追い詰めるためのステップ。たとえ命を落としても、無駄死にではないのです。
胡蝶さんには、姉の仇(かたき)の鬼がいます。しかし胡蝶さんの刀は特殊なため、鬼の首を落とせません(鬼は首を落とさないと絶命しない)。そして、その鬼に倒された時…を考慮し、計画的に自分の体内に致死量の毒を入れてスタンバイします。自分を仇(かたき)鬼に喰わせ、自分の毒が回り、倒す!自殺行為とも思えますが目的を見据えての行動でした。胡蝶さんの継ぎ子(つぎこ:跡を継ぐ者)のハナヲはビビりで、一人では意思決定ができない女の子でしたが、最終的に敵のとどめを刺します。
夜が明けるまでが勝負
鬼は太陽を浴びると死んでしまうので、戦いは夜~夜明けまでに限定されます。闇の中、どこから来るかわからない鬼たちとの戦いは疲労を生みます。読む私たちも一緒に闇の中にいる気がして、とにかくどきどきします。このあたりからは鬼にもかなりの焦りが見えてきます。
味方が死ぬ。鬼を倒す。夜のうちに倒すか倒されるかの体力勝負になってきます。鬼としては夜中勝負。鬼殺隊としては鬼を家屋の外におびき出して、朝日を浴びせたいところです。
つづく
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