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もう一つの居場所

今日感謝した出会い

久しぶりに実家に行って父とゆっくり話した。
具合の悪い母のこと
これからの私たちの住まい
息子のこれからの進路
今、父が参加してる研究会の発表の話

何気ない会話だったが帰ってから切なくなった。

おととしの今頃は、母ともこんな風にゆっくり話ができていた。
父とゆっくり話せる時間はあと何回あるんだろう。

帰り道、行きつけのカフェに行ってそんな話をしていたら
「でも両親揃っていらっしゃるなんて、本当に幸せじゃないの」

私もよりも年配の常連さんにそう言われた。
言われてみたら本当にその通りだ。

私には愚痴ばかりこぼしていたけれど
今、具合の悪くなった母を、
時々は叱りつけながらでも親身に面倒を見ているのは父だ。

もうすぐ90になる父はその年齢とは思えない
かくしゃくたる元気さだが
母の世話をしてやらなければという使命感も
心の支えになっているのだろう。

愚痴をこぼしていても、最後まで父と暮らしている母
夫婦の間には親子以上の縁があると、むかし何気なしに語った言葉を思い出した。

娘といえども夫婦の間には理解できない絆がある。

そう思ったら
老いていく親の人生も悪くはなかったのだと
ゆっくり息を吐くことができた。

いつもこんな不思議な出会いに恵まれる
私にとってはオアシスのようなカフェ

私のもう一つの居場所
いつもありがとう


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