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【投機の流儀】「解散風、のち不発」の迷走

【 2023年12月17日(日) リアル+オンライン同時セミナー開催のお知らせ 】
2024年相場に向けて山崎和邦「リアル(定員20人・先着順)+オンライン 同時セミナー」(どちらも5,000円)を実施します。尚、セミナー終了後に「懇親会」をおこないます。(別途有料)
−悲観の資本主義はない・投資マインドを転換−
『 2024年相場、日経平均は史上最高値更新へ向けての上昇波動の「起点(安値)」を探る 』

<セミナー内容>
日本の株式市場は右肩上がりの構造的トレンドの中にあり、2024年以降も継続すると捉えられる。今後の国内・国際情勢を確認、日経平均株価が史上最高値に向かう上昇波動の起点(安値)を探り、そこで実践できる投資家マインドを持つための機会とします。

■Chapter-1:「政治の年となる2024年の国内・世界情勢」(13:00-13:30)
・2024年1月13日投開票の台湾総統選・2024年9月自民党総裁選・2024年11月米国大統領選挙
■Chapter-2:パネルディスカッション「投資マインドを変える」(13:30-14:15)
特に右肩下がりの環境で運用トラウマを持つ投資家にとっては、投資に対するマインドの転換が求められます。投資歴60年超の投資家をゲストにパネルディスカッション形式で行います。
■Chapter-3: 「実践行動こそが全て」(14:15-14:30)
 以下の具体的行動(何を、何時)について確認する。
1.1570日経レバETFの押し目買いタイミング、2.半導体セクター、3.PBR1倍割れ銘柄への取り組み方
 *2024年1月-3月末の期間、買いの好機に適時動画でフォロー致します。
■Chapter-4: リアル+オンライン質疑応答(14:30-15:00)
最後の30分間は、ご参加された方々からの御質問を交えながら、双方向の対話形式のセミナーとします。参加者皆様と2024年相場での「心構え」なども再確認する時間とします。

詳細・申し込み方法
(*ホームページ セミナー案内)
https://yamazakikazukuni.com/20231217-2

第1部;当面の市況

(1)11月はこんな月だった。

日経平均は月間で2628円(9%)上昇した。月間での上昇は5ヶ月ぶりで、上げ幅2600円は、1ヶ月の上げ幅で言えば3年ぶりの大きさとなった。企業の2023年4月〜9月期の決算が良好なことが支えになった。10月までの4ヶ月間で累計2300円下がっており、これを11月1ヶ月で取り戻して、お釣りが来た格好だ。

そのきっかけは米消費者物価指数CPIが市場予想を下回って、米インフレが収まりつつあるということにあり、FRBによる利上げ長期化懸念が和らいだことが一番大きいであろう。
10月までの4ヶ月間の下げ幅を11月1ヶ月で埋めて余りあった。と言って、今から大相場が始まるということでもない。

メガトレンドの変化による大相場を予期するものとこれに対する疑念が交差して、高値圏の保合がしばらくは続くであろうと思われる。金利低下に加えて、半導体市況の底入れがハイテク株の買いを後押し、これが日経平均の上昇に寄与した。11月を振り返れば、およそそういう構図であった。

売買金額は活況の目途とされる3兆円を連日超え、特に11月末日は5.5兆円となった。これはファンド等のリバランスの売買が大きかったと思う。騰落レシオは119.84%で、11月を終わったから「買われ過ぎ」のレベルにかかる寸前だということになる。
ところが、騰落レシオはあまり当てにならず、140%・150%を示しても、なお活況を続けることがある。短期相場で騰落レシオ以上に信用できるのは、25日移動平均線との乖離率である。これは、11月末はプラス2.89%で終わった。したがって「買われ過ぎ」のレベルとされる「5%」には至ってはいない。

週末の米国市場はパウエルFRB議長の発言を受けて、政策金利はピークアウトしたとの見方が強まり、米10年債利回りの大幅低下、中小型指数のラッセル2000の大幅上昇、ドル円の146円台後半のドル安円高の動きが見られた。
CME日経先物終値はドル安円高を受けて小幅な上昇で、33475円と週末現物値(33431円)より40円程度高い水準で取引を終えている。

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