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【投機の流儀】二番底待機組、あるいは大底待機組は空振りに終わるか、またはバーゲンセールを買う好機を得るか――過去の例は参考にならない

第1部 当面の市況

(1)当面の市況Ⅰ
今週もまた週初は小動きで始まろう。中国の全国人民代表大会で香港の国家安全法が議論されると伝わった。「習近平王朝」の一党独裁が強まる。この件は,改稿して別途述べたい。

先週前半は1ヶ月半ぶりに4日続伸し75日線を一旦は抜いたが「75日線に敬意を表して」、かつ90日線(先週末現在2万0969円)と黄金分割の大なる方(62%戻り)を上値抵抗線として、日経VIは2月26日以来3ヶ月ぶりの低水準で一見強気市場に見えるが、三角保合に入ったと見る。

20年3月期決算の発表がピークを迎える中で今期の業績を勇気を持って開示した企業は株価が上がりやすい傾向にあり、コロナの影響を理由にして予想開示を見送った企業に比べれば、予想開示企業は減益予想でも上昇した例がいくつもある。サラリーマン経営者はたいていはこういう時の予想をしたがらない。そこで、市場が最も嫌う「不透明感」を自ら呼び起こす結果になる。

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