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【投機の流儀】欧米、特に米国の金融市場対策は、いつでもやることが早い

第1部 当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場では金融不安への警戒が続き、NYダウは3万1861ドル前日比384(1.1%)安、ナスダック指数は1万1630ポイントで前日比86(0.7%)安となった。ただ週間ベースでは、3月第三週のNYダウは前週比0.1%安、ナスダック指数は前週比5.1%高となった。
金融不安の高まりで、銀行株や景気敏感株などは売られたものの、金利低下を好感し、ハイテク株は買われた。金融不安によって株式市場全体に売りが広がる全面安商状ではなく、現時点では株式市場の中での物色シフトにとどまっている。

尚、CME日経先物は26700円。日経先物は3月配当落ち分を引いた価格で取引されている。3月29日(水)が権利付き最終日となり、翌30日(木)の権利落ち分は、日経平均で252円程度、TOPIXでは23Pとされる。
配当落ち分を考慮すれば、週末現物値(27333円)より380円程度の下落で取引を終えている。

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