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【投機の流儀】8月の金融市場はショックが起きやすい

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
先週末の米国市場では、NYダウは終値3万3761ドル前日比+424(+1.2%)、ナスダック指数は1万3047ポイント前日比+267(+2.0%)の小動きとなった。
CME日経先物は2万8760円、現物の週末値より200円程度高い水準で取引を終えている。

米国市場の局面は、6月CPIショック安値を境にして「逆・金融相場と逆・壮年期相場の間」の中間反騰局面にある。今回の安値が大底との判断は時期尚早で、中間反騰局面が終わると、次に実勢悪を織り込む「逆・壮年期(逆・業績)相場」へ移行する流れを現時点のメインシナリオとしていることに変更はない。
この見方が本稿の流儀で言えばオーソドックスであろう。

200日移動平均線水準まではテクニカル的な自律反発の動きで到達しやすく、
・NYダウ:3万3761ドルに対し、200MA:3万3905ドル
・ナスダック:1万3047ポイントに対し、200MA:1万3509ポイントと、200日線水準に接近してきた。

また市場参加者が強気に傾き楽観となった時には、現在の米国市場の中間反騰局面の終わりを意識したいと指摘してきたが、米国市場の楽観悲観指数(2.00以上楽観、1.00以下悲観)は週末時点で1.64と、6月のCPIショック安値時0.87からはだいぶ楽観に傾いてきた。

米国市場における「サマーラリー」は、具体的には7月4日の独立記念日から9月第1月曜日のレーバーデーの期間を指し、2022年は9月5日(月)となる。
200日移動平均線水準、楽観悲観指数、サマーラリーのアノマリーなどからは、中間反騰局面の佳境場面に入ってきていると捉えている。しかし、この中間反騰が終われば、いよいよ「逆・壮年期(逆・業績)相場」で大底をつける局面となる。本格的な買い局面はそう遠くはない。

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