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【投機の流儀】世界で最もボラティリティが高い日本株はチャンスも大きい

第1部 当面の市況

(1)先週後半はバリュー株の復調で賑わったがグロース株との循環物色の輪が広がって進むのは中長期では楽観できない
週明けは強保合程度の始まりだろうが、今までは半値戻りを二日揉んで確かめ、黄金分割比の戻りを素通りして200日線を越えて久しぶりの4.8兆円の売買代金で賑わい週明けを迎える。
一方、市場の短期指標は25日線を8%弱乖離し、騰落レシオも128%と少々「買われすぎ」の様相を呈してきている。
そこへ、週末に経産省が鉱工業生産の13年以降の最低下を発表した。鉱工業生産は言うまでもなく景気一致指標の中の最大のものである。企業の決算悪の発表は通り過ぎたが、マクロ面での実勢悪が明瞭になってきた。一方、コロナ第2波が来つつあり、4~6月のGDP前年比は▼25%以上、米は▼39%以上と予測されている。
これらに事をすべて承知の上で今の株価レベルが維持されているのだから逆にカネ余り状態の需給相場の色を帯び始めている。

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