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【投機の流儀】コロナショックとリーマンショックの本質的な違い

本稿は、およそ相場に関係する要因は、市場外要因であれ内部要因であれ、全てに目を配り,「セイテイ、偸眼にしてハクロウを避く(★註)」の訓えを踏み行うつもりのものであります。
(★註)セイテイ=トンボのこと、偸眼にして=ちらりと見る、ハクロウ=カマキリのこと。トンボはチラリと盗み見るだけでカマキリの刃を避ける、の意。従って浅く広く多岐にわたるが、目次を付けておくから関心ある部分だけを拾い読みすることもまたよいでありましょう。

第1部 当面の市況

(1)先週末は感染拡大と中国株安で下がって引けたが、週明け目先は買い先行で始まろう
海外でギリアド社が治療薬レムデジビルを開発し死亡率減少に寄与すると伝
えられて米株は反発した。この動きを受けて日経先物は週末引け後に上昇した。しかし、この動きが全体の潮流を変えることははまずはない。
ワクチンが開発されて普及するに足るようにならねば終息はない。

今のニッチトップ企業にも、相場全体を押し上げる力はない
先週、日経平均は小幅に反発したが、週末は下げた。
いずれにしても売買金額が2兆円前後だから保合の範囲だ。
その中で比較的活発なのは瑩山相が6年前の発表した「2020年版・グローバル・ニッチトップ企業100選」の中の銘柄だという。
しかし、今のニッチトップ企業に、相場全体を押し上げる力はない。

先週6日に日経平均は1ヶ月ぶりの水準に上昇したが、売買金額は2.1兆円しかない、400円上昇した先週週初は売買代金はもっと少なかった。勿論、本格的な活況相場とは言えない。
先週週初は3日目の続伸の日は400円幅以上高く、約1ヶ月ぶりの高値となった。1ヶ月前と言えば、6月8日に2万3,000円に乗せて「2万3,000円の三日天下」の日であった。週初月曜日の400円高と言っても売買金額は1.8兆円しかなく、活況相場とは言えなかった。やはり次の日は下がった。

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