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【投機の流儀 セレクション】日本も米国も数年先の景気回復を先取りしている

【セミナー開催のお知らせ】
「株式会社まぐまぐ(証券コード:4059)主催、山崎和邦・一日集中「Web」セミナー」
従来、東京証券会館で開催し、ご好評を頂いてきたセミナーを今回はオンラインで開催します。

―「賢者の投資」であるために―
・Chapter-1: 基調講演(13:00-14:00)
「景気循環」の基本経路と相場循環を知る
・Chapter-2: 事前アンケート(14:00-15:00)
「読者諸賢と私の成功例・失敗例から学ぶ」、その上で次の「壮年期相場」に向けての準備をする
・Chapter-3: 2021年相場の見通し(15:00-15:30)
「バブル懸念」と向き合いながら、どう2021年相場へ対応するか、その心構え
・Chapter-4: 「大通り銘柄」の大勢下限を狙う!(15:30-16:00)

※セミナー本編終了後、「オンライン質疑応答」16:00~17:00
※先着50名様は、後日に山崎先生と直接電話(20分間)できます

業績は数年先の業績を先取りしてそれを基準としたPERとPBR、特にPERである。まさしく青春期相場の花盛りである。青春期相場は「峻厳な現実」ではなく「豊富な可能の世界」を前提とする。ところが、いつの日か必ず現実の実勢を振り返り「あッ、行き過ぎた」として調整が入る。調整の度合いは今のところ不明である。少なくとも5%、日経平均で言えば1,300円、NYダウで言えば1500ドルの下げがなければ調整とは言わない。もしも30%の調整があるならば日経平均で言えばPBRで1.0倍割れとなる。
1.0倍割れは金融不安期のレベルである。数年先の好況まで買ってしまったものが不況期のレベルを下回って「金融不安レベル」にまで逆戻りしたら、これは絶好の買い場であると考える。少なくとも筆者ならば全額を投じて買う。ところが、「絶好の買い場」は簡単には与えられない。それは予想もしない天変地異、予想もしない外部要因、例えばマグニチュード7の首都直下型地震とか、米中の火力を交える戦争とかそういうものでもなければ「絶好の買い場」はないと思う。「絶好の買い場」を期待する者は予想し得ない突発的事項を期待するものだということになり、反社会的だということになってしまう。ところが「予想し得ない事態」という言葉の中に既に予想を含んでいるのだ。


【今週号の目次】
第1部 当面の市況

はじめに――週末の様子と週明け
(1)海外投資家の資金が日本株を買う条件は整ったが菅政権の迫力の無さが気になるところ
(2)海外資金、11月の大幅な買い越し
(3)日本も米国も数年先の景気回復を先取りしている
(4)PERよりもPBRを見て安心感
(5)11月末日と12月初日、両日とも今年2番目の売買高4.7兆円
(6)一部投資家は米株に熱中
(7)7月~9月、経常利益は28.4%減、全産業の設備投資は前年同期比10.6%減
(8)①昨年末に比べて約400兆円増えた米経済のマネーストック(M2)
(8)②企業や家庭が保有する通貨の量M3が8月以降急増
(9)マザーズ指数低迷、短期売買に徹した投資家に含み損
(10)NY市場の基調は強気
第2部 中長期の見方
(1)やがては来る「壮年期相場」――日本株の勢いは突出したが業績先取り相場が終わるわけではない
(2)円高懸念とイエレン新財務長官と菅政権
(3)米経済の枢要部分3部門が女性に託された
(4)新FRB議長ジャネット・イエレン女史
(5)日経42種が24ヶ月連続低下= 景気回復先取り相場に一抹の不安
(6)ドルの動きに注目すべきだ
(7)ワクチンが中長期の経済をも相場をも支配する
(8)来年の米経済見通し
(9)2020年には異例なことが多く起きた
(10)大きな評価益を含む筈の、日銀に堆積したETFも個人投資家に売却の案
(11)企業の自社株買いを先回りして買う投資――目先の利く投資家は自縄自縛に陥る
(12)持ち合い解消の売りが出るか
(13)東京電力柏崎原発
(14)個人投資家を対象にしたアンケート調査
(15)「蛇足」‐―「正しく恐れる」ということは大切だ

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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『会社員から大学教授に転身する方法』(電子書籍)
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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