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【投機の流儀】今は臆病でいい

第1部 当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場は感謝祭の翌日で短縮取引となったまちまちの動きで、NYダウは3日続伸で終値3万4347ドル前日比152(0.4%)高、一方でナスダック指数は1万1226ポイントで前日比58(0.5%)安となった。
CME日経先物は2万8340円と、週末終値から60円程度の上昇で取引を終えている。

(2)米FRB、利上げ減速を示唆

 11月23日発表の米FOMCの議事要旨によれば、委員会の大多数の参加者が今後の利上げ幅の縮小を見込んでいるとのことである。次回の12月会合は0.5%幅、来年に入ってからの2回の会合は0.25%幅に利上げ幅を縮小してその後いったん利上げは停止するとのことであった。
ゴールドマン・サックスは来年の25%利上げは2回ではなく3回と見ている。JPモルガンはFOMCと全く同じ予想。
(FRBは11月まで4会合連続で0.75%利上げを続けてきたが、12月から利上げのペースを落とす公算が大きくなった)。

米利上げペースが減速するとの思惑などから米株式市場の上昇を受けて日経平均は先週木曜日までに3日続伸したが、その状態でも25日移動平均線との乖離は2.7%であり、「買われ過ぎ」のレベルではない。

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