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【投機の流儀】4ヶ月に及ぶ香港デモと市場

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)週明けは強含みで始まろうが内部要因に問題あり
(2)日経平均は5日続伸して今年最高値を5日連続示現し、昨年10月最高値を指呼の間に迫ったが、それとTOPIXと単純平均株価、それらは全く別の様相を呈している
(3)「需給に勝る材料はない」、先物主導で動いている日経平均、しかも空売りの買い戻しで動いていると見られる日経平均
 〇日銀のETF買いと企業の自社株買いによって3000円押し上げられている日経平均
 〇「需給に勝る材料はない」ところの内部要因――信用買い建てと空売りとの比率
 〇個人投資家の一部に変化
(4)日経新聞、「海外投資家に聞く」の要点を要約する
 〇ドイツ銀行資産運用部門責任者の見方。
 〇インベスコ・アセットマネジメントのマーケットストラテジスト
 〇モルガンスタンレーのグローバル債券運用部門の最高責任者の見方
(5)200日線と25日移動平均との乖離が大きくなれば、当然高値警戒感や高所恐怖症が出てくる
(6)PERを金科玉条とする見方に対して
(7)PERで測る株価の跛行性
(8)重視されているクリスマス商戦と「一時休戦」
(9)衆院解散総選挙の可能性
第2部 中長期の見方
(1)「バラマキ」の悪口を封じた国土強靭化政策。アベノミクスの「第2の矢」たる「機動的な財政出動」が出やすくなった
(2)「FRBの大幅利下げ=深刻なリセッション」を意味する
(3)再びBREXIT問題について考える
(4)4ヶ月に及ぶ香港デモと市場
 〇再び香港の問題と金融市場の神経機能の関係
(5)トランプの再選があるか、3回目
第3部 中国の問題
(1)「米中もし戦わば――戦争の地政学」
(2)中国が引き起こすかもしれない問題について
(3)1992年以降の27年間で最低となったGDP四半期
(4)中国本土における香港の経済的重要性
(5)マカオ証券取引所の構想
 追加・マカオのこと
(6)ロンドン取引所と香港と上海
第4部 「ビッグミステイク」

第1部 当面の市況

(1)週明けは強含みで始まろうが内部要因に問題あり
週末はやや強含みで終わっているからその地合いを引き継ぐだろうが、外部要因はやや改善方向ながら内部要因に問題が出ている。(後述する)。

10月の上昇率は5%だったから先進諸国の中では上昇率首位だったが、出遅れていたからその差を縮小した勘定になる。臨時的なことを好材料と囃して、海外筋は現物を買い越した。

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