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【投機の流儀】プーチンの人柄形成について要約する

第1部 当面の市況

(1)市況コメント:一足一刀の間境で相場と対峙したい
先週末の米国市場では、NYダウは終値3万1318ドル前日比▼337(▼1.1%)、ナスダック指数は1万1630ポイント前日比▼154(▼1.3%)の下落。CME日経先物は2万7545円、現物の週末値より100円程度安い水準で取引を終えている。

雇用統計の結果を受けて一時NYダウは370ドルの上昇となったが、その後は474ドル安まで下げて日中高安の値幅は844ドル、下値模索の不安定な相場が続いている。

2022年の米国相場は、「FOMC開催に向けては警戒で相場軟調→FOMC通過による出尽くしで反発(警戒し過ぎの修正)」の短期的なリズムを繰り返している。少なくとも次回開催のFOMC(9月21日)までは、市場は「警戒」のムードが継続しよう。9月の季節性は悪く、振り返れば2008年9月11日にはリーマンショックが発生した月だ。

しかし「 Sell in May and go away. But remember come back in September. 」の相場格言の「9月に再び市場に戻ってくることを忘れるな」という後半が重要で、株価が年末高傾向の起点となるから9月頃の安値時に再び市場に戻ってくることを忘れないように、としている。

SKEW指数(ブラックスワン指数)の水準は低く、相場がクラッシュのような状況になる可能性は今のところ低い。NYダウでは、前回の6月CPIショック時安値(2万9653ドル、6/17)は200日移動平均線下方乖離▼12%水準で下げ止まっており、今回もその水準(2万9625ドル、9/2時点)が下値の目途となってこよう。

上記の想定通りの下げとなった場合には、国内市場では9月下旬に株価が底入れしやすい「彼岸底」のアノマリーと一致、また9月28日(水)の権利付最終日に向けての中間配当取りに向けた買いが入りやすく、少なくとも短期的な買いの好機となってくる。一足一刀の間境で相場と対峙したい。

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