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【投機の流儀】日本は「豊か」か?

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)昔から言われてきた「両建て両裂き」
(2)中小型株の短期売買でトル方法が一部に流行った
(3)「年末ラリー」が始まっても資産バブルを旨く売り抜けることが短期投資の前提となろう
(4)「流動性相場の延長戦」「待ち受けるハードルは低くない」
(5)財政出動で短期的な株高を期待する向きが出てきている
(6)「緩和期待」に対する日銀の苦慮
(7)「ぶり、ぶり」が続く相場の顔
(8)目先の円ドル相場
(9)先々週から先週火曜までの上昇は売り方の買い戻しを主力とする指数先行型であったが、底流には日米の企業業績の底入れがある
第2部 中長期の見方
(1)来年3月末までに2万4000円説が半分
(2)ふたたびNT倍率について
(3)「5月には売れ、9月中に市場に戻れ」
(4)トランプ大統領弾劾調査を正式に開始
(5)財政出動、「バラマキ」、「国土強靭化政策」
(6)量的緩和と財政出動
(7)「トランプ再選なければ景気後退で不況になる」(出所:ダウ・ジョーンズ、2019年10月26日)
(8)日本はかつての大英帝国のように投資立国に変化している?
(9)製造業と非製造業との乖離、及び景気実態と株価との乖離
(10)マイナス金利という異常状態
(11)安倍首相のイラン仲裁外交は残念ながら失敗に終わるだろう
(12)鬼面人を驚かして本を売るというビジネスモデル
(13)日韓関係は最悪の状態である
第3部 日韓関係について嶌信彦氏の意見、及び米政局についてダウ・ジョーンズ紙の意見
(1)ジャーナリスト嶌信彦通信:2019年10月25日vol.178
(2)米金融界が案じるウォーレン氏躍進、無力感も(出所:ダウ・ジョーンズ、2019年10月25日)
第4部 日本は「豊か」か?
第5部 中長期の課題─日本で最大の成長産業である農業(酪農を含む)について

(1)日本で最大の成長産業である農業(酪農を含む)について再び述べる
(2)世界に通用する日本の農産物ブランド
(3)日米貿易協定における農業の見方

第1部 当面の市況

(1)昔から言われてきた「両建て両裂き」(★註)
週末は、一時200円以上下落したが午後には下げを戻した。売り方の買い戻しが支えた、と考えるしかない。東証の逆日歩(カラ売りした人が株を借りるために支払う一日当たり1株当たりの手数料。文字通りの「日歩」ではない)の付く銘柄数が2年半ぶりの大きさになった。カラ売りが2年半ぶりに流行ったということだ。「多くの投資家にとって『株価の下落よりも上昇の方が痛手になる』」(シティーグループ証券、日経新聞11月2日・証券記事)。
(★註)売りと買いと両方を行い、買い玉は下がり、売り玉は上がってしまう、このような状態を言う。

先週29日(火)現在で7日続伸した。過去12営業日、日足で陰線を付けたのは1回だけであり、12日のうちの11日は日足の陽線が続いた。

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