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【投機の流儀 セレクション】売りの季節がやってくるか?

10週間連騰の株高も、牽引してきた半導体関連から崩れた。
しかも、今週末は特別の意味がある。今週末30日(金)は4半期末日(6月30日)に相当する。

4月以降の株高で、GPIFなどの年金は運用の株式部門の比率が規定を大幅に超えたはずだから、6月末(4半期末)までに売って、株式組み入れ比率を既定内に下げなければならなくなろう。海外投資家もこのことを承知しているだろうから、買いは見送るであろう。
よって、国内個人投資家の逆張り買いだけでは対抗できまいと思われる。

【今週号の目次】
第1部;当面の市況
(1)市況コメント
(2)売りの季節がやってくるか?
(3)調整に入ったが、25日線との間には、まだ400円以上の余裕が残っている。
(4)先週後半の市場模様
(5)日経平均が10週間連続高だった割に、騰落レシオは穏健の範囲内にいる─出遅れ物色の「循環買い」が進んでいるからだ。
(6)「株主総会集中日6月29日」という一つの山場
(7)「悪材料出尽くしの日本を買う」─設備投資が今年度16%増、前年実績比16.9%増で31.6兆円=リーマンショック前の07年以来、15年ぶりの過去最高を更新した。
(8)日本株は欧米に比べて割安か? 
(9)日本の企業は総じてROEが劣る。
(10)アクティブ型の大型株投資信託の効率は、欧米に比べて日本が最も高い。
(11)世界一金利の安い日本で資金を調達して、日本株を買う海外勢の動き
(12)個人の資金はマザーズに向かっている。
(13)中東のオイルマネーが入っていると思われる欧州勢の買い越し
(14)米、ナスダック総合指数の戻り歩調は今度どうなるのか? 
(15)「灯台もと暗し」で、デフレしか知らない多くの日本の投資家

第2部;中長期の見方
(1)衆院解散はいつするのか?今までほとんど例外なく、解散前日の日から投開票日までの期間、日本株は高いというアノマリーがあった。
(2)政局内部を見れば、こういうことが見えてくる。
(3)3月に破綻したクレディ・スイスの債券による富裕層の大損
(4)今回、初手からインフレの動向を見誤ったFRB「年内2回利上げ」の内実
(5)米、インフレの原因
(6)景気ウォッチャー指数から見た、2023年後半の景気を展望する。
(7)中長期の見方の一編
(8)ドイツの脱原発論について
(9)環境問題と地政学
(10)東電は1兆円の利益落ち下げ要因か?
(11)今年下半期の米国株の展望(森崇氏)
(12)中国は日本を独立国家とは認めない。中国は脱G7に傾斜している。
(13)「おカネと投資の基礎知識」「投資は損するリスクとの戦い」「『不労』で利益は得られない」
(14)「核なき世界」について
(15)裁判官の公正と正義に、多くの国民が信頼を寄せているようだが・・・
(16)軽減税率という優遇措置を受けている立場の毎日新聞が、政府の税制や財政政策を批判できる立場か?

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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『投機学入門 不滅の相場常勝哲学』(電子書籍)
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