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【投機の流儀】2月16日の3万円と今回のそれとの違い
はじめに
先週末の米国市場では、米国景気の鈍化懸念や21~22日に開催されるFOMCを控えての買い手控えで、NYダウは166ドル安で続落となった。
米国株安を受けてCME日経先物は30095円(*12月物に切り替わった日経先物は9月の配当落ち分を引いた価格で取引されている。9月29日(水)の権利落ち分は180円程度と推計されている)。配当落ち分を考慮すれば、週末現物値より230円程度の下落で取引を終えている。
米国景気の鈍化懸念に加え、中国の不動産大手・恒大集団の破綻懸念から恐怖指数(VIX)は20.8と単日で11%上昇している。国内市場でも関連するTOTO(5332)が急落するなど、恒大集団の動向を懸念する動きはでている。
外部環境の大きな変化がなければとの前提となるが、需給の節目である9月物のメジャーSQ値は30085円と、日経3万円の大台を明確に割れなければ、9月29日(水)の総裁選に向けては「期待」は持続し、相場の基調に継続となろう。
先週号では、「目先は市場の温度計である騰落レシオ(25日)は134%(120%超水準が通常時のピーク圏)まで上昇し、ここからは過熱感との綱引きとなってくる。また市場全体の動きを示唆するTOPIXの週末値は2091と、1989年12月高値(2886)から2012年6月安値(692)の下落幅(▲2194)の黄金分割比61.8%戻し(2047)を素通りしたが、一旦はこの水準に敬意を払うところであろう。」と指摘した。
このように「選挙は買い」の期間だけを捉えた一つのサイクルにおいては、多くの銘柄が上昇する「青春期相場」が一旦は終了したと捉えることが自然であろう。ここからは過熱感との綱引きの中で、例えば政策期待に沿った銘柄などの選別化となる相場つきになろう。
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