【投機の流儀 セレクション】GAFAMとテスラを売った巨大な金額はどこへ向かう?
NY市場でGAFAMとテスラとの合計金額はSP500に占める割合が2021年初頭では25%だった→2022年末には15%に落ちた。このGAFAMとテスラが売られた金額は巨大である。大幅に売られたからSP500の25%を占めるGAFAMとテスラの株価が2021年には15%に落ちたのだ。この大幅に売られた金額は巨大である。この巨大な金額はどこへ行ったか?どこかへ回るはずである。
日本株の1株当たり純利益は今は約2,400円。ここにPER15倍を掛けると3万6,000円という値段が出る。これが今年の高値という理屈になる根拠であろう。
一方、一株当たり純資産約2万4000円弱である。
安値が2万4,000円か2万5,000円というのはこの辺が一つの理屈の根拠となるだろう。
この考え方は筆者も賛成である。そこへ「プラスマイナス海外事情」、「プラスマイナス事件性のもの」が好材料にも悪材料にも加わる。
これがニュートンが言ったところの「天体の行方は計算できても熱狂的株価の行方は計算できなかった」と言って2万ポンドを損失した(2万ポンドは当時造幣局長官を務めていたニュートンの年収に相当するそうだ)。
南海泡沫会社で大損をしたニュートンの言い分である。天体には外部要因も内部要因もない。真空である。計算通り動く。だが、市場はそういうわけにはいかない。ニュートンは400年以上前にそれを言って後悔した。
【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)市況コメント
(2)当面目先の安値の目途はどこか?
(3)「悪いニュースは―→市場に良い状態をもたらす」
(4)大発会の下げで目先は一応「売られ過ぎ」のレベルに届いた
(5)恒例の、著名20氏の株価観と経済観
(6)「荒天に耐え跳躍 日経平均3万1,000円超えへ」
(7)東京市場で空売り比率が44%に上昇(12月23日時点)
第2部 中長期の見方
(1)GAFAMとテスラを売った巨大な金額はどこへ向かう?
(2)西側からの偏った情報に浸かっている我々
(3)偶発的なことでも、小さなことでも、それがきっかけとなって第三次世界大戦が起きる可能性がないことはない
(4)中国の台湾侵攻、それは可能性が低いと筆者は考える
(5)「地政学リスク」アンケート
(6)日銀総裁雨宮氏の期待はどうなるか?
(7)「今後の原子力政策の方向性と実現に向けた行動指針(案)」
(8)「FIRE急がず、厳選・分散で築く防波堤」
(9)FIREでの資産形成難しい
(10)アメリカの世紀は終わったか、に関する一考察―その1
第3部 読者との交信蘭
(1)読者H様との交信1月1日
(2)読者H様との交信(上記のH氏とは全くの別人)
【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi
【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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