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【投機の流儀】それぞれの国民にとって特有な「恐怖感の伝統」がある

【お知らせ】
2021年10月1日(金)〜3日(日)の3日間、インテックス大阪におきまして、『第2回[関西]資産運用EXPO』(主催:リードエクシビジョンJAPAN)が開催されます。
10月3日に特別講演(無料・事前申込必要)を行います。是非、ご参加ください。

〈セミナー申し込み先〉
https://reed-speaker.jp/Seminar/2021/asset/top/

第1部 当面の市況

(1)当面の市況
先週末の米国市場では、市場予想を上回った7月雇用統計の結果を受けて、NYダウは史上最高値を更新したが、ナスダック指数は下落と、まちまちの動きとなっている。CME日経先物は27985円で週末現物値より70円程度高い。
日経平均の先週末終値27820円に対して、200日移動平均線は27927円(以下、8月6日現在)となっている。簡易的な見方として200日移動平均線は、約1年間の投資家の平均コストを捉えられ、現在は中立水準に位置している。
一方で信用評価損益率が▲25%に拡大してきているマザーズ市場では、マザーズ指数は先週末終値1064に対して、200日移動平均線は1198で、その下方乖離は▲11%となっている。
新興市場に没入している個人投資家の損益状況は相当厳しく、追証による投げ売りでの急落となりやすい状況が続いている。ただ急落では短期反発を狙った短期筋の買いは入ろうが戻りは限定的で、底入れしたとの判断は時期尚早であろう。200日移動平均線の方向が下向きに転換してきており、その中期の方向性・トレンドの下方転換、もしくは横バイ推移の長期化を示唆している可能性がある。
マザーズ指数の高値は2020年10月14日の1368、日経平均の高値は2021年2月16の30714円、TOPIXの高値は2021年3月19日の2013となっており、マザーズ指数の動き日経平均、TOPIXに対して先行した動きと示している可能性もある。
今からどちらかの方向性に賭けて市場に入るより、「後の先」で市場と対峙することが賢明であろう。現金ポジションを高めて冷静に相場の方向性を見極めたい。

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