見出し画像

【投機の流儀】今のインフレは日銀が目標としてきたものと違う

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
先週末の米国市場では、注目された「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が講演し、インフレ抑制のための金融引き締めについて「やり遂げるまでやり続けなければならない」と述べて、タカ派的な利上げを継続する姿勢を鮮明にし、米国の景気後退懸念が広がった。
これを受けて、NYダウは終値3万2283ドル前日比▼1008(▼3.0%)の今年3番目の下げ幅、ナスダック指数は1万2141ポイント前日比▼497(▼3.9%)の下落となった。CME日経先物は2万8115円、現物の週末値より500円程度安い水準で取引を終えている。
引き続き、以下の「週報」で指摘してきた想定を継続する。
「米国市場の局面は、6月CPIショック安値を境にして『逆・金融相場と逆・壮年期相場の間』の中間反騰局面にある。今回の安値が大底との判断は時期尚早で、中間反騰局面が終わると、次に実勢悪を織り込む「逆・壮年期(逆・業績)相場」へ移行する流れを現時点のメインシナリオとしていることに変更はない。」

ここから先は

17,132字

¥ 400

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?