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【投機の流儀】株を中長期持続計画で買う局面は如何に判断するのか

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
先週末の米国市場は反発。NYダウは終値3万2403弗前日比401(1.2%)高、ナスダック指数は1万0475ポイント前日比132(1.2%)高となった。
CME日経先物は2万7480円と、週末終値から300円程度の上昇で取引を終えている。

(2)全体像の中に個別の動きは旺盛
祭日明けの金曜日は一時は550円安の下げを演じて200日線(祭日の前日は2万7,769円)を割り込んだ。
その後、下げ止まり、今週は小高か始まろう。先週末の500円安の中で目立つのは大阪チタニウムだった。これは700円高のストップ高4,450円まで行った(★註)。これを「動画」で取り上げたのは771円の頃だった。筆者は「買いは遅かれ、売りは早かれ」の格言通り、いつも売りは早すぎて、1,200円ぐらいのところで大半を売ってしまったので1000株だけは3倍になるまで持っていようと3倍のところで2,300円台を売ったが、売ってから2倍近くにまでになった。週末は日経550円安の中でストップ高まで行って700円高を演じた。
2ヶ月ぐらい前だったと思うが、動画で読者の一人の投資歴70年の清水さんをスタジオゲストに招いて話し合ったことがあったが、その時に「昨年は海運御三家(郵船・商船三井・川崎汽船)だったがそれに代わって今年は重工御三家(三菱重工・川重・IHI)だ」と言われていたが、週末午前は日経平均550円安の中で三菱重工が180円高、川重27円高、IHIが65円高という状態だった。
週末はザラ場では一旦200日線を割り込むところがあったが、大引けでは200日線の上で止まった。FRBが金融引き締めを長期化するという警戒が伝わって2日と3日のNY株式市場が下がり、それを受けて大幅安から始まったが、下げ渋って終わった。これは中国・香港のハイテク株の急伸を受けてソフトバンクなどの値嵩株の一角が下げ幅を縮小したためだ。例の大阪チタニウムはストップ高(700円高)の4,550円を一旦は付けて4,545円で終わった。売買金額はトヨタよりも多い。三菱重工も94円高で終わった。本稿は個々の銘柄を云々するのが趣旨ではないが、祭日明けの終末を見るとこういう状態になっている。

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