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【投機の流儀】「ぶり、ぶり」が続くと目先警戒になる

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)週末は売買代金2.8兆円弱で賑わい続伸したが・・・
(2)大証券の年末高の言い分と年末不安の兆候
(3)18日開催のFRB会議、議長は景気先行に警戒
(4)「年初来高値」を慎重に試す展開が指呼の間に迫った。黄金分割比の大なる方を試せば2万2400円、と言ってもあと300円幅だったが難しかろう。
(5)「ぶり、ぶり」が続くと目先警戒になる
(6)9月前半は戻りを試す展開だった
(7)9月前半の市場、4か月半ぶりの高値を回復。10日連騰は86年6月以来の33年ぶり。「何年ぶり」と言う事態は概ね反対現象が起きる。
(8)オイルショックは相場活況の終焉の頃に来た――「天災は忘れられたる頃来る」(寺田寅彦)
(9)欧州中央銀行ECB、12日に3年半ぶりに金融緩和を決めた
(10)9月前半の市況の特色、銀行株など割安株に買いが入った
(11)金融緩和頼みの世界の金融市場
(12)今週のイベントはFRB17~18日、ECB同日、日銀18日~19日、
(13)再び11日の内閣改造について
第2部 被追尾国アメリカと追尾国中国の宿命――トランプ劇場の終焉はいつか?
(1)トランプ流の「株価操作」はいつまで効力があるか
(2)「ヤラセ」を「ホンモノ」と見たがるプロレス・ファンを想定したトランプ劇場の終焉はいつ来るか?
(3)米中貿易協議、「暫定合意」か?
  被追尾国アメリカと追尾国中国の宿命
(4)「安全保障カード」を乱発するトランプ流―-日本自動車を標的にするか為替介入してくるか、その可能性は大いにある
第3部 中長期の見方
(1)好機は必ず来る――「天井売らず底買わず」
(2)「天災は忘れられたる頃来る」
(3)市場はリスク慣れし、リスクは「風化」していく
(4)企業の内部留保(利益剰余金)は463兆円---ジョージ・ソロスの「可謬論」(ファラビリズム)からすればアベノミクスの期間の数年間を逆境にさらされてきた銀行株は一番早く大底を付ける可能性もある、と既報で何度も述べてきた。「今回が大底から立ち上がった」とは考えないが、「一番底を付けた可能性」はある。
(5)潜在的に厳存する持ち合い解消の売り
(6)日本の金融の行方
第4部 ふたたび日産西川廣人について――やはり気になる日産のガバナンス意識
第5部 余談
ラジオ日経のアンケートに答えて
①米中貿易戦争は30年続く。
②世界景気の悪化。世界同時不況の恐れ。
③世界の債務は2京円あります。2000兆円の10倍です。
④アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア、日本という先進経済
大国がポピュリズム化しているという長期的なリスク。
第6部 読者との交信
大学時代のゼミの友人N氏と「今回の内閣改造について」の交信(9月16日)

第1部 当面の市況

(1)週末は売買代金2.8兆円弱で賑わい続伸したが・・・
実は短期海外筋の売りの買戻しが先導した上昇だろうと思われる。持続性には疑問がある。
強気を語り明るい見通しを言うのが一般には喜ばれる。故に大証券、特に野村の見通しは「万年強気で天井知らず」と言われる。大和も然りである。
水を差すようなことを言うと嫌われるものだが本稿はホンネを語ることを基本スタンスとしてきた。

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