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【投機の流儀】「コツンと来た感じ」は全くない

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)先週の市況と中国が対米報復措置をしないという話
(2)「コツンと来た感じ」は全くない
(3)一応、気にしておくのは60ヶ月移動平均
(4)日本株は配当利回りから見て歴史的な高利回り水準
(5)9月は相場が荒れやすいというアノマリー
(6)歴史上最大規模のIPOサウジアラムコの東京上場の話
(7)プット(将来売る権利)が活況
(8)当面の市況と米トランプ政権によるドル安促進(円高促進)の動き
(9)円は昨年3月以来の高値、人民元は11年半ぶりの安値
(10)日銀は今後の舵取りが正念場を迎え、財政出動の出番
(11)10月は消費増税とBRXIT混乱
第2部 今後のトランプ
(1)来年トランプは再選されるか
(2)トランプ発言が市場を揺るがす
(3)抜刀してしまったトランプは納刀できない窮地に陥っている
第3部 中長期の問題
(1)G7は創設後44年目で初めて協調が完全に崩れた 
(2)過熱する日韓対立と同盟国たる米国の役割
(3)「長短金利逆転は必ずしも将来の景気減速を示唆しない」
(4)ドイツに景気後退の予兆
(5)トルコリラが弱含み
(6)中長期の見方:銀行株下落は中長期的に大勢下方指向の前兆
(7)ふたたび「逆イールド現象」
(8)持ち合い解消の売りは出るか出ないか
(9)FRB利下げに焦点が集まっていた市場に、実は横たわっている二つの大問題
(10)「異常」が「常態化」――異常気象の経済的損失
(11)日韓の関係悪化は日本経済に直接影響し始めた
第4部 読者との交信
(1)長野県Kさんとの交信(Kさんは米英で長期に活躍され、投資の道でもそれなりに成功してこられた方であったが・・)
(2)大学時代のゼミの仲間の読者Hさんとの交信(8月25日
(3)筆者の友人の国際ジャーナリスト嶌信彦氏(嶌信彦通信8月 26日 vol.163)
第5部 蛇足
偶然と運について少しだけ考える

【来週以降の予定項目】
〇何らかの理由で資金循環が止まったらどうなるか
〇「平成の期間は敗北の時代だった」か?日米中の動向も併せて考える
 ①日本の経済力の相対的弱体化。
 ②平成時代は政治不作為時代が長かった。30年間で18人の首相交代
 ③中国を国際社会の仲間に入れ、アメリカを追尾する国にのし上がらせたのは平成初期の日本の仕業によるところが大きい。
〇「かんぽの闇、金融商品の罠」
〇説明責任という厄介なもの――個人投資家にはこれがないからシタカで居られる

第1部 当面の市況

(1)先週の市況と中国が対米報復措置をしないという話
まずは先週末の話からしよう。
先週終末は、中国が対米報復措置をしない、見合わせる?というニュースが伝わりヨリツキから200円ほど高く始まった。但し売買代金は依然として1.7兆円くらいで閑散である.もちろん、中間反騰相場を形成する勢いではない。こういうことは今後、何十回も起きるであろうが、そのニュースそのものが相場の基本的なトレンドを変えるということはない。短期筋が材料視して買い材料や売り材料にする、という繰り返しを今後もするであろう。

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