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【投機の流儀】「成長・配当・割安」に着目した株式投資の王道

第1部 当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場では、今週の重要イベント(13日火曜日・米CPI、14日水曜日・FOMCとその後のパウエルFRB議長会見)を控え、引け間際に売り押されて下げ幅を拡大した。NYダウは3万3476ドル前日比305(0.9%)安、ナスダック指数は1万1004ポイントで前日比77(0.7%)安となった。

日本市場は、週末は前日が1か月ぶりの安値を付けていたため、経平均は25日移動平均線に届いて乖離率は正確にはマイナス0.001%。騰落レシオは+104%でまずは穏健な動きだった。
「一昨年からの海運御三家に比して今後は重工御三家ではなかろうか」と「動画」でスタジオゲストの清水さんが言っていたが、週末は重工御三家(三菱重工・川崎重工・IHI)が賑わった。三菱重工は戦闘機・潜水艦、川重は輸送機、IHIはロケット関連、皆、防衛産業である。無論、「防衛予算GDPの2%説」の登場に関連している(★本稿(11)項目))。
一方、戦闘機に必ず使う稀金属チタニュームの大阪チタニューム(★これも「動画」で嘗て700円台後半の頃と最近の3000円台後半に話題にした。)は700円台から4800円台後半まで6倍に居所を変えた割には4000円台を強ばっている。ウクライナ戦の長期化は1965年~1980年の長期ベトナム戦で日本での戦闘関連銘柄が時々賑わったが、その風景と似ている。

前日の米株の上昇を契機に香港・台湾も上がったことが追い風になって広い範囲に物色買いが広がった。

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