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【投機の流儀】長期投資への絶好の買い場をつかむつもりで市場に対峙していよう

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
先週末の米国市場では、NYダウは終値3万2803ドル前日比+76(+0.2%)、ナスダック指数は1万2657ポイント前日比▼63(▼0.5%)の小動きとなった。
CME日経先物は2万8115円、現物の週末値より60円程度安い水準で取引を終えている。

米国市場の局面は、6月CPIショック安値を境にして「逆・金融相場と逆・壮年期相場の間」の中間反騰局面に入っている。今回の安値が大底との判断は時期尚早で、中間反騰局面が終わると、次に実勢悪を織り込む「逆・壮年期(逆・業績)相場」へ移行する流れを現時点のメインシナリオとしている。

日米主要指数の【直近1カ月のパフォーマンス】では、
・日経平均株価(+6%)、NYダウ(+7%)、ナスダック(+15%)と、
年初から売り込まれていたもの程買い戻される「リターンリバーサルの動き」が顕著となっている。
国内の個別株での【直近1カ月のパフォーマンス】でも、買われていた東電(▼26%)、三菱重工(▼5%)三越伊勢丹(▼3%)と一方でレーザーテック(+21%)日本電産(+13%)東京エレク(+13%)と、同様の動きとなっている。

200日移動平均線水準まではテクニカル的な自律反発の動きで到達しやすく、その位置関係からは、
・日経平均株価、週末値:2万8175円に対し、200MA:2万7558円
・NYダウ、週末値:3万2803ドルに対し、200MA:3万3966ドル
・ナスダック、週末値:1万2657ポイントに対し、200MA:1万3569ポイントと、
日経平均株価の200日線越え水準に対して、戻り余地は米国株の方がまだあり、米国株の日本株に対する優位性がまだ続こう。

ではこの中間反騰はどこまで続くのか。先ずは市場参加者が強気に傾き楽観となった時には、現在の米国市場の中間反騰局面の終わりを意識したい。米国市場の楽観悲観指数(2.00以上楽観、1.00以下悲観)は週末時点で1.47と、6月のCPIショック安値時0.87からは着実に上昇し楽観水準に近づく方向にある。

米国の景気後退期間は米国建国以来の平均で約18.7カ月、そして金融政策の進歩により過去50年の平均は約10.3カ月と短くなってきている。さらに株価は景気に数カ月先行して大底をつけてくる。
メインシナリオ通りなら、この中間反騰が終われば、いよいよ「逆・壮年期(逆・業績)相場」で大底をつける局面となる。本格的な買い局面はそう遠くはない。

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