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【投機の流儀】割安株の安値圏内(したがって業績は悪い)において株価の復元を期待して中長期保有するスタンスで投資し保有する、この方法は最近の乱高下相場の中でも利益を出し続けてきた

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
先週末の米国市場では、NYダウは終値3万1288ドル、前日比+658(+2.1%)、ナスダック指数は1万1452ポイント、前日比+201(+1.7%)の小動きとなった。
CME日経先物は2万6985円、現物の週末値より200円程度高い水準で取引を終えている。

13日(水)に発表された6月米CPIの上昇率は+9.1%となったが、米国株式市場の動きは前月のCPIショックのような下落にはならず、比較的冷静な動きとなった。
商品市況では、6月上旬にバイデン大統領のサウジ・ムハンマド皇太子訪問決定以降サウジ増産協力への期待感が台頭する中で、原油価格は大きく調整してきている。週末のWTI原油価格は97.5ドルで高値(130ドル)から▼25%の下落水準、CRB指数は277で高値(329)から▼15%下落水準にある。
商品市況の上昇一服を受けて、今回のCPIがピークとなる期待感が根底にあり、市場参加者は「原油安→インフレ期待の低下→金融引き締め強化の必要性低下→リセッション懸念後退」の読みに傾いてきている。

週末の日経平均株価の上昇幅は+145円だが、価格寄与度の高いファーストリテ一銘柄で+214円を押し上げている。ファーストリテの株価は約1年ぶりに260日移動平均線を明確に突破し、2021年3月高値からの約1年の下落トレンド基調は転換してきた。
2022年相場の日経平均株価は概ね上値2万8000円―下値2万6000円のボックス相場の推移となっている。価格寄与度の高いファーストリテの動きからは当面の日経平均の下値水準割れは後退、先ずは再度ボックス上値を試す展開となろう。

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