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【投機の流儀】日本株のクラッシュはあるか?

第1部;当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場は、NYダウは反発し33407ドル前日比288高(0.8%)、特に半導体株のSOX指数が2%上昇し相場の牽引役となり、ナスダック指数の上昇率は大きく13431ポイント前日比211高(1.5%)となった。
尚、夜間取引での日経先物は31335円と、週末現物値(30994円)より340円程度高い水準で取引を終えている。

雇用統計の結果を受けて、一時10年債利回りは10月4日につけた16年ぶりの高水準の4.88%に面合わせした。これを受けてNYダウで200ドル超の下落場面があったが、大きく切り返している。
米国大統領選挙の前年は、NYダウが「年足陽線」となる経験則がある。2023年の年初始値は33148ドルであり、これを年末終値で超えないと陽線にならない。直近の調整局面で10月3日・4日・5日のNYダウはこの水準を下回り、年足陰線となっていた。
金利上昇など市場の不確実性が高まっている中で、米国の著名投資家発言でも警戒の声が目立つ。ただ「相場は相場に聞け」の姿勢において、相場が伝えるメッセージとしては、まだ単日の動きではあるが、金利上昇にも関わらず、株価はこの水準での下方硬直性を示したことになる。

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