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【投機の流儀】現状の株式相場の三大問題

第1部 当面の市況

(1)週明けは売り先行で安く始まろう
先週末の米国市場では、NYダウは終値31392ドルで▲880ドル(▲2.7%)の大幅下落となった。市場予想を上回った5月米CPIの結果を受け、インフレ加速による金融引き締め加速の懸念でハイテク株中心のナスダック指数は▲3.5%とNYダウに比べて下落率は高くなっている。
なお、CME日経先物は2万7350円、週末値より500円程度安い水準で取引を終えている。

既に市場では6月・7月FOMCでの0.5%利上げは織り込む動きであったが、今週14~15日のFOMCを控え、一部の金融機関では0.75%利上げや9月以降も0.5%の利上げに動くとの見方がでてきている。
これを織り込みにゆくかたちで、米国市場の各指数は5月20日安値を割り込んで年初来安値更新の動きとなるか否かの攻防となってくる。

先週の日経平均株価は200日移動平均線を突破したものの、週末メジャーSQ(SQ値=2万8122円)に向けての需給要因による嵩上げされた上昇だったこともあり、SQ値にタッチしない「(上の)幻のSQ」となった。基本的な見方としては(上の)幻のSQの翌週の相場は弱いとされる。今週はFOMC、週末の日銀会合を控え、再度下値模索の局面に入ってきた。

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