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【投機の流儀】日銀に試されている市場

第1部 当面の市況

はじめに
本稿では長期金利の上昇傾向を既報でも最も懸念していた。それは超低金利で据え置く正当性を喪失し超金融緩和の出口戦略を考えさせるからだ。株高の柱だった過剰流動性の正当性が薄まるからだ。先週は米長期金利の象徴たる10年国債の金利が1.61%まで上昇し(昨年最低は05%)、日本でも急騰していた。これがNY反落、東京大幅安の主因だから、週末の株安は外部要因の事件性の要因でなく株高を支えてきた本筋に触れたことになった。ところでFRB議長は長期金利上昇は景気回復の期待の表れだと24日に議会証言した。確かに日米ともにそう言うことは言える。米長期金利はNY株安の後、長期金利は1.40%に低下、やや落ち着いた。
コロナ禍以降、月前半は高く月後半は安い、という現象が続いた。1月も29日を含む週が大幅安だったが続落はしなかった。

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