マガジンのカバー画像

投機の流儀 セレクション

305
メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】投資の「終活」をどう進めるか?

これは日経ヴェリタス紙4月14日号の2頁を割いた記事の文言である。認知症への備え・相続への備え・高齢になった際の投資をどう整理するかという問題であるが、これは人それぞれによって違うから一概には言えない。 証券保管振替機構によると、個人株主全体に占める比率は60歳以上が43%だという。金融庁は75歳以上の高齢者に対する勧誘・販売ルールを設けている。75歳以上に対しての投資は役職者による事前承認が必要だという具合である。認知症と診断された場合には証券口座は凍結され、家族であって

【投機の流儀 セレクション】大幅下げがあっても、右往左往しない方がいい。むしろ、買い場探しだ

先々週末5日(金)は一時、日経平均900円幅を下落した。今年二番目の下落だった。米景気は底堅いとされ、インフレは沈静化するとし、日本はメガトレンドの変化を買う相場だとしてきたが、この楽観相場は一瞬冷や水を浴びた形であった。 しかし、本稿では「3ヶ月で7000円上がった分のスピード調整だ。値幅調整ではなく、時間調整であり、日柄整理だ」と4月7日号でも述べ続けた。原油の一段落で、シナリオの修正を迫られた投資家もいたかもしれない。そうなると、瞬間的にパニックに入ったかもしれない。

【投機の流儀 セレクション】今はバブルではない。自分が儲けていない人々が、嫉妬でバブルというだけだ。「嫉妬は正義の仮面を冠って主張される」

日本は今年になってから年初来7000円幅を上昇して、他の先進国の市場を上上回った。それは決して説明できない上昇ではない。平成バブルの時に比べて経常利益は3倍近い。PERは16倍前後で、89年バブル当時の4分の1である。PBRは当時の3分の1である。バブルが崩れて一番底を付けた後の95年と比較するとしても、一株当たり利益は当時の8倍ある。決して不合理な値段ではない。また、日本株を支える基本的な要因も不合理なものではない。 一つは明らかに数字で出ている春闘である。昨年、春闘が3

【投機の流儀 セレクション】今はバブルの欠片もないが、将来は必ずバブルめく時が来る。その時のために、今から心構えを練っておきたい

世界のバブルの歴史に関心を持って調べてみると、一つのことが言える。記録に正確に残っている最も古いものでは、1637年にアムステルダムで大天井を突いたチューリップバブルである。 それから後、ニュートンも大損したという1700年の南海泡沫会社、あるいは大正末年の日本のウサギのバブル。あるいは1929年のアメリカフロリダ州の土地バブル。また、平成元年の日本国内の株式・不動産・土地・ゴルフ会員権・絵画等の史上最高のバブル・・・。 これらを全部合わせて言えることは、そのバブルの真っ最