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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
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2018年12月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】ソフトバンクの不振が市場にもたらしたマイナス

18年前の野村の1兆円ファンドと同じである。あれは個人投資家のストックマインドを大いに冷やした。当時の小泉政権の言う「貯蓄から投資へ」の政策を正面からぶち壊す結果となった。今度の2兆6千億円のソフトバンク売り出し1,500円に対して大台を3回変えて1,100円台まで行ったということは、売り出し公募を買った8~9割は個人投資家であろうから、個人投資家のストックマインドを大いに冷やしたであろう。ソフトバンクの公募売り出しは野村だけではなく証券各社のオールジャパン勢ぞろいであったか

【投機の流儀 セレクション】朝日新聞社の造語

【ご報告と御礼】 お陰様で、拙稿メルマガが「資産運用の部」で第1位を受賞しました。14日決定の旨、(株)まぐまぐから報告ありました。 多くの読者の皆様のお蔭さまでありました。ここに、改めてご報告いたし御礼申し上げます。 以下は,選者から依頼された「受賞のことば」です。 拝復 「再度最高値を更新することはありますでしょうか。」という御下問の件ですが、最高値とは10月2日の今年最高値を指すとすると、少なくとも「アベノミスス相場」は終わったと私は見ていますから、次の大相場を迎える

【投機の流儀 セレクション】カルロス・ゴーンを生んだフランス経済界の腐敗体質

フランスは世界第6位の経済大国であるが、経済界と政界の関係が緊密なのはルノーだけではない。石油大手トタル、フランス電力、タレス(防衛産業)などのようにフランス経済を支える有力大手企業の大半が国策企業だからである。ルノーの場合はゴーンが最高経営責任者に就任する以前は政官界の出身者が経営陣を占めていた。ジョルジュ・ベス元会長は原子力産業から転身してきたが、極左過激派に暗殺された。 フランスの政・官・財界を渡り歩く経営者たちはどういう経営手腕を持っているのだろうか(在欧大手紙経済記

【投機の流儀 セレクション】日産自動車の問題は06年のライブドア事件とは大違い

カルロス・ゴーンが日産の再建のために日本に赴任したのは19年前だった。赴任直後に「日産リバイバルプラン」を発表し、2万人の人員削減、5工場の閉鎖、系列にこだわらない調達先の改革、関連会社の思い切った整理などを発表し、企業城下町の衰退などは一切無視,国内を仰天させた。筆者も仰天した。彼は19日に逮捕されてから1週間以上もメディアではゴーンの話しばかりしていた。 彼は、かなりドラスティックなことをやったが1年間でマイナス2兆円をプラス2兆円(だったと思う)のV字型回復をさせ、そ