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【はがきbun②】色彩を奪われた人参と僕。

みなさんこんにちは。

特に何にもしていないのに、謎に疲れがたまった感じがしている東です。

今日はそんな怠惰な感じもありつつ、

ふと目に留まったポストカードについて書いてみようと思います。

それではどうぞ!

午後 ベル・ホノルル12

ポストカードの裏側に書かれていたので、

きっとタイトルなんだと思うんですが、すごく不思議ですよね。

確か目黒美術館で「包む」

という行為に関する芸術作品を鑑賞しに行ったときに買ったもので

そのときも不思議な絵だなーと思った記憶があります。

その時は「包む」という表現の面白さで頭がいっぱいだったので

とにかく目についたから買ったという感覚だったのですが、

よくよく見ると面白い一枚です。

人も動物も草も海も、一つ一つが優しいタッチで描かれていて

絵本にでてきそうなのにも関わらず、木だけがおかしい。

恐らく人参だと思うんですが、

完全に実の部分の色が抜けてしまっていて、

そこだけ生気がないというか…

地面に吸い取られて行ってしまっている感じがするんですよね。

他にもよくよく見てみると、

砂漠の上にちょこんと存在しているオアシスのような場所のわりに

人々がお洒落をしていたり、その季節感がばらばらだったり。

見れば見るほど不思議だなと。

ぎりぎりありえなくもない範囲で、ちょっぴりずれている

そんな風に捉えると、作者は鋭いギャグ線をお持ちの方なのかもしれません。

無彩色人参

にしてもなんで人参の色を消したんでしょう。

よほどの人参嫌いで、色彩さえも奪ってしまえ!

みたいな感じなんでしょうか。

そうだとしたら、ちょっと共感です。

別に人参自体が嫌いってわけじゃないんですけど、

トマトソースとかに人参入れると毎回美味しくならないんですよね。

栄養バランス的にも色味的にも、

入れたらきっと美味しくなるイメージはあるんですが、

絶対に美味しくならないんです。

でもこれがもし灰色とか真っ黒だったら、

流石に美味しくなくても仕方なさそうな感じしません?

自分の料理の腕が悪いんじゃなくて、

きっと人参のポテンシャルがないせいだ!みたいな。

でもきっと本物の料理人だったら、

そんな人参でも美味しくしてしまえるんだと思います。

それこそ真っ黒な人参をオレンジに、

ましてや金色にさえ輝かせしまうかもしれません。

要は調理次第ってことです。

今の僕は何かしらに生気を抜かれて無彩色になってる気がするので

早いとこ調理する必要がありそうです。

しかし自分の心を調理するのって、

結局一番難しい気がします。

こういうとき、焦って調味料を足しまくると

たいていダークマターを生み出すことになるので、

今回はあえて放置してみようと思います。

あわよくば発酵して、ラぺになったらラッキーです。






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