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統一地方選挙2023 福岡市議選挙(南区)候補者アンケートについての感想。

 有権者、候補者、また投票権のない方も読んでくださっているかもしれません、皆様こんばんは。
 あらためまして今回統一地方選挙2023 福岡市議選挙(南区)候補者アンケートを実施しました中西洋平と申します。
 統一地方選前半戦2023年4月9日が過ぎ、私の住む福岡市は選挙カーの騒音や駅での候補者の挨拶といった賑わいも喧騒もなくなり、いつもの風景が戻っています。
 以前から統一地方選での候補者アンケートにチャレンジしたいとの気持ちを抱いており、今回実施し、この試みも一端の終わりを迎えましたので感想や反省、また今後のことについて書き記しておきたいと思います。

きっかけ(個人史なので読まなくても問題ありません)

 そもそもこのアンケートをしようと思ったのは、高校卒業後から長い時間を過ごした大阪から地元福岡に戻った2015年の統一地方選挙、人口減少する地元の市議会議員を決める大事な選挙にもかかわらず、その中身のなさに驚いたことがきっかけでした。
 中身のない「お気持ち」の記された選挙公報、ネットを検索しても候補者の情報は皆無に等しく、時折聞こえる選挙カーの声となんの参考にもならない掲示板のポスターだけが投票先を決める限られた情報でした。
 振り返ってみて、では大阪の市議選がそんなに充実したものであったかと言われたら別にそういうわけではないのですが、おそらくあの頃“生まれ育った地元”の選挙であったことが選挙の意味を強くし、同時に中身の無さを強く感じさせたのだと思います。
 もちろん選挙事務所に話を聞きに行く、街宣を聞きに行くこともできたと思うのですが、そんなことは当時思いつかない、というよりもそれはそれで選挙として歪だろと思うので情報がないことと同じくらいそれは選挙として違うと感じます。
 当時私が市議選に欲したのは有権者に真っ当に投票先を決めさせるだけの有益な情報、アンケートや候補者同士の討論会でした。
 次回の統一地方選では上記のような取り組みをしたいとの思いを抱き、少ない情報をもとに投票し2015年の市議選を終えました。

それから(個人史なので読まなくても問題ありません)

 その後衆院選、参院選、そして2019年に再度の地方選挙を迎えるも、当時仕事で精いっぱいで情報のなさに辟易しながらもアンケートなど実行に移せないまま選挙が過ぎていきました。
 これは個人的な政治思想になりますが、国政選挙での手応えの無さ、政治による未来がより良くなるイメージの抱けなさ、ただ投票するだけでは政治は変わらない、投票+αなにかしなくてはとの思いからこれ以降選挙ボランティアに参加するようになりました。
 そして同時にもっとも身近な政治である市政での地方選挙から選挙ボランティア以外の具体的な市民運動に取り組みたいとの気持ちを更に強くしました。

2023年統一地方選

 そして今回の2023年統一地方選挙、この間地元から福岡市南区に転居し、今回こそアンケートを実施するぞと当初は福岡市南区と地元の2ヶ所でアンケートをと考えていたのですが、南区の議席数11名に15名以上の候補者と聞いたあたりで早くも地元でのアンケートは断念。
 またせめて3月上旬にはアンケート送付のつもりだったのですが、仕事から帰るとホットカーペットの上で寝落ちする毎日で、まったく作業は進まず結局3月31日の告示日に候補者の皆さまにアンケート送付に至った次第です。

反省と感想

 まず先に反省点を挙げると、前述したとおりスケジュール管理の甘さ。
 自民党福岡県支部連合会に今回のアンケートの依頼と候補者の確認の電話を3月28日にした際には、アンケートの依頼が遅い旨を指摘されました。
 候補者の皆さまも告示後は朝から晩まで走り回られるのでアンケートの回答が負担だろうなというのは容易に察しがつくので、これに関しては申し訳ない限りでした。その一方でいち有権者としては選挙戦の最中に有権者からの質問に回答できないというのもおかしな話だと感じます。
 そもそも選挙カーも街宣も選挙の本質、本当に必要な選挙の活動としてはズレていると感じていますので、反省と言いつつも、ここで回答してくれるのが誠実で市議として資質のある候補者といえるのではないかと思っています。もちろん無数にアンケートが届いては対処しきれないのでそれについてはなにも考えることができていないのですが......。
 ちなみに他の団体の方は2月には動いていらっしゃったとのことで、次回は2ヵ月前には動き始めたいと思います。

 またTwitterでも書いたのですが、当初はTwitterアカウントを早期に作成し、南区民の皆さまからも意見を頂戴してアンケートを作成し、候補者の皆さまに回答いただくとの計画も検討しておりました。より区民の皆さまと作り上げる盛り上げる選挙にできたのではと思うのですが、もうびっくりするぐらい余裕なくて実行に移せませんでした。
 もしも実行できていたらもう少し閲覧数も増えたり、回答数も増えていたり、区民の皆さま、候補者の皆さまにとってより良いものになっていたのかなと思うと悔しいです。

 ちなみに記事は投票日16時頃で140view、その後179viewとなっています。
 ご回答いただいた候補者さまにあられましてはお忙しい中でお時間と労力を割いていただき、上記の数字を見て不足に感じられる方もいらっしゃるかと思います。せっかくお寄せいただいた回答を少しでも多くの区民の皆さまにお届けできなかったことは、ひとえに私の力不足の一言に尽きます申し訳ありませんでした。

 感想としては2名の候補者の方から回答をいただき、読んでいてとても面白かったというのが率直な気持ちでした。
 どの設問もどのような意見であれ必ず市議として考えを持っておかなければならないものであったと思います。あのように比較できることはとても有意義であり、ただただシンプルに有権者として正しく選挙を行えているとの実感を得ることができ嬉しく感じました。
 これがすべての候補者さまからの回答を見比べることができるものであったならどれだけ素敵だっただろうかと己の段取りの悪さについて悔しさがこみ上げてきます。
 しかし再三になりますが選挙カーや街宣で選挙戦の時間を使うよりも、消防団に入ったり地域の人脈に頼るような選挙よりも、このようなアンケートに答えていただき、有権者の皆さまに自身の考えをその他の候補者と比較してもらい、しっかり吟味して投票してもらうことこそがより良い民主主義、より良い選挙になると強く確信するに至りました。

今後

 上記踏まえて今後行いたいことはやはり候補者を集めての討論会です。
 候補者が一堂に会して今回のアンケートのような質問に答える。そしてそれをネット配信する。チャットで質問をリアルタイムで募るのも面白いかもしれません。これに関してはなにも市議選に限りません、本来であれば県議や知事、国政選挙でも行われるべきだと思っています。
 しかしまずはできるところから、次回統一地方選挙ではネット配信の候補者討論会にチャレンジしたいです。
 また選挙が終わればそれで終了ではありません。市議の仕事は議会です。市政の主役は市民です。そして選ばれた市長の議案を審議するのが市議会の、市議会議員の役割です。
 今後はそんな市議会の様子を区民や市民の皆さまと共有できるような取り組みができたらとも考えています。

 アメリカの哲学者で教育学者のジョン・デューイは「民主主義は単なる政治の一形態ではなく、共同的な生き方であり、共同的なコミュニケーションがおこなわれる経験の一様式である」と語ります。
 ただ選挙制度があるから民主主義、ではなく、私は生き方として民主主義を存分に全うしていきたいと思います。


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