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男性向けと女性向け

ジャンルとして

よく「男性向け」漫画、「女性向け」漫画と分類されますが、
これは単純に「どの読者をターゲットにしているか」という大まかな分け方で男性の読者に向けての漫画、女性の読者に向けての漫画の意味になります。
男性向けであれば「エロティックな展開、女の子キャラが可愛い、バトル要素がある」
女性向けであれば「どきどきする展開、男の子キャラがかっこいい、恋愛要素がある」
だいたいこんな感じになるのではないでしょうか。
もちろん某レイアースみたく恋愛要素もあるのにバトルもある少女漫画がありますので一例としてみてください。

絵柄として

次に作者の絵柄に関しても男性向け、女性向けがあります。

男性向けと女性向け

私の絵柄は以前から「女性向けだけど少年漫画に出てくるような絵柄」という女性向けなのか男性向けなのかいまいちよくわからない絵柄と言われています。
自分的には少年漫画が好きなのでどちらかというと男性向けを意識していましたが…どうやら違うようです。
編集部にいろいろ聞いてみると私の描く線が細いから女性向けと言われているのかなと思いました。

マンガ作りにも差が

少年漫画、少女漫画共にアシスタントをしていて思いましたが、少年漫画は線にメリハリがあり、バトルシーンが絡むとスピード線が多いです。ベタは瞳や服の影や髪の影など普通に使います。あっさりとしたトーンの使い方(ぼかさずメリハリがある傾向)をしています。
一方、少女漫画は暗い展開がなければほとんどベタを使いません。ベタを使うと重たくなるのと、ベタ(黒)が1コマのどこかにあるだけで気になってしまうんですね。(あくまでも個人的意見です)
そういうこともあってか、少女漫画は線が均一、ベタ少なめ、普通のトーンと効果トーン、グラデ多用でぼかしもあります。
効果トーンは例えば主人公が悩んでいるコマの後ろに「うずまき」を散りばめて悩んでいる様子を描くなど、心情を表すトーンを大切にしています。
よく女の子が登場したら花を散らすじゃないですか。空間埋めは少女漫画のほうが多い印象があります。
少女漫画のアシスタント時に小物を描いた際「もっと少女漫画っぽく!」と言われて正直少女漫画っぽくって何?とわからなかったことがあったので今回分析してみました。

とは言ったものの

線が細いけど少年漫画で活躍している有名漫画家さんもいらっしゃるのでやっぱり「漫画が面白ければ」線の細さ太さなんて気にしないのではないでしょうか。
コミカライズ作品に関しては編集部の意向もあるので「男性向けなら線のメリハリを!」「女性向けならまつ毛バサバサに!」と言われるので頑張って矯正したほうが執筆の道に近づく時もあります。(実際言われました)
自分が「男性向け」か「女性向け」か気になったら調べてみてくださいね!

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