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線香をあげる作法と意味|葬儀や仏壇、49日法要などお線香を何故あげるのか、内容について徹底解説


お葬式やお墓参り、自宅の仏壇など、『お線香』をあげた経験が、きっと一度はあるでしょう。



しかし、供養の意味で『お線香』をあげることは何となく分かっても、本当の意味は割と知られていないものです。
折角、『お線香』をあげるのであれば、その意味もしっかり理解し、より大切な時間にしたいものです。



そこでこの記事では、『お線香』をあげる作法や意味など、『お線香』の内容について紹介していきます。




線香をあげる作法と意味|葬儀や仏壇、49日法要などお線香を何故あげるのか、内容について徹底解説

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まずは、『お線香』をあげる意味から解説します。


『お線香』の意味は諸説ありますが、一般的に知られているものは以下の通りです。


・心身を清浄する
・極楽浄土と現世をつなぐ
・食べ物(供物)として捧げる




心身を清浄する

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『お線香』の香りには、場の穢れを祓い、清浄にする効果があります。
また、『お線香』の香りは、供養する人の感覚を鋭敏にするとも言われます。



そのため、仏様やご先祖様に対する時、『お線香』の香りで邪念を祓い、心身ともに厳かな気持ちで、手を合わせることができるのです。




 極楽浄土と現世をつなぐ

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極楽浄土は、大変良い香りに包まれていると言われています。
そのため、極楽浄土と同じような環境を整える意味もあります。



また、『お線香』の煙が天に昇っていくことで、極楽浄土と現世をつなぐとも考えられています。
仏様やご先祖様を想う気持ちが、『お線香』の煙に乗って、天上へと届くのです。




食べ物(供物)として捧げる

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仏教には、仏様が『お線香』の良い香りを食す、という考え方があります。
そこで、食事となる香りを供物として、『お線香』の香りを捧げるのです。




お線香をあげる意味は49日法要の前後で変わる

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先程『お線香』をあげる意味を紹介しましたが、
・49日
を境に意味が変わる特徴もあります。



仏教の教えでは、49日の旅を経て、御浄土に生まれ変わると言われています。
そのため、仏教では49日法要を境に、宗教行事の意味合いが変わってくるのです。




49日前の線香の意味

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基本的に、49日の間は食べ物に困らないよう、『お線香』を焚き続けます。
これを仏教では、『食香(じきこう)』と言います。



つまり49日の間は、食事を供える意味が強くなるのです。




49日後の線香の意味

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49日の旅が終わると、仏様に生まれ変わるとされています。



そのため、極楽浄土と現世をつなぎ、仏様となった故人に想いを伝えるため『お線香』をあげます。
そして、仏様に想いを伝えるためにも、場や供養する側の心身を清浄するのです。




宗派ごとの線香の本数と作法

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『お線香』をあげる意味が分かった所で、
・お線香の本数
は、本来何本あげるのが正しいのか疑問に思う方もいるはずです。



絶対に本数を守らなくてはならない訳ではありません。
しかし、宗派ごとの作法を知っておくのも、供養の意味としては正しいと言えます。



そこで、宗派ごとの『お線香』本数を紹介します。




宗派ごとの線香本数

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【真言宗】
・1~3本を香炉に立てる

【天台宗】
・特に決まりはなし

【曹洞宗】
・1本を香炉に立てる

【臨済宗】
・特に決まりはなし

【日蓮宗】
・1~3本を香炉に立てる

【浄土宗】
・1~3本を香炉に立てる

【浄土真宗】
・1本を折って火をつけ、寝かせる



上記の表で記載した『お線香』本数が、一般的な本数です。
ですが、『浄土真宗』を除いては、
・1本
の『お線香』を、香炉に立てれば問題はありません。



『浄土真宗』の場合、寝線香が基本となります。
1本の『お線香』を数本に折り、火を付けて『お線香』を寝かせます。



しかし、宗派ごとの考えはあれど、『焼香』ほどは決まった回数にこだわらなくとも、問題ないと言えるでしょう。




お線香のあげ方と作法

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最後に、『お線香』のあげ方と作法について紹介します。



地域や地方によって、若干異なる場合がありますが、
・弔問
・仏壇

の2つに分けて、『お線香』の作法を解説します。




弔問した時の線香作法

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まずは、『弔問(ちょうもん)』に訪れた時の『お線香』作法です。

ちなみに『弔問』とは、亡くなった方の元を訪れ、遺族にお悔やみを申し上げ、亡くなった方と最後のお別れをすることです。



1・左手に数珠を持つ
2・御霊前の座布団の手前で、遺族に一礼
3・御霊前の正面に座って、一礼して合掌
4・お線香に火を付け、煙が出ていることを確認
5・お線香を香炉に立てる
6・おりんを一度鳴らし、合掌
7・御霊前に一礼
8・座布団から降り、少し下がって遺族に一礼




仏壇での線香作法

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1・左手に数珠を持つ
2・仏壇の座布団の手前で、遺族に一礼
3・仏壇の正面に座って(立って)、一礼して合掌
4・お線香に火を付け、煙が出ていることを確認
5・お線香を香炉に立てる
6・おりんを一度鳴らし、合掌
7・仏壇に一礼
8・座布団から降り、少し下がって遺族に一礼




まとめ

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今回は、『お線香』をあげる作法や意味など、『お線香』の内容について紹介しました。



・お葬式
・お墓参り
・自宅の弔問

など、『お線香』をあげる機会は、思っているよりも多いものです。



仏様やご先祖様など、供養の意味を持って『お線香』をあげることがほとんどですが、『お線香』には意味や作法があります。
より想いを伝えるためにも、『お線香』の意味を理解し、より供養の気持ちを伝えられるようにしたいものです。




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