見出し画像

ルミネtheよしもと 平日公演2022年12月22日(木)16:10開演のメモ

ルミネtheよしもと 平日公演12月
2022年12月22日(木) 15:40開場 16:10開演 17:20オーバー終演
ルミネtheよしもと(東京都)
お知らせ:賞レースのファイナリスト多数出演!
中川家、おいでやすこが、ジャルジャル、和牛、GAG、トット、インディアンス、ネルソンズ、コットン

この日は中川家と和牛が出る年内最後の平日公演らしく、2公演とも完売していた。劇場内は20代くらいの女性客が多く、一方では男性客も負けずに多かった。秋口くらいから、男性1人、または男子大学生2人連れ、のような男性客が増えている。

書いていてふと思い出したのだが、今年の初め頃、平日公演は3公演あった気がする。色々なことを経て現在2公演に落ち着いて、慣れてしまって、疑問を感じなくなっていた。もう何年も経っているかのように遠い。

おいでやすこが

おいでやすこがを見るのが何ヶ月ぶりかわからない状態で、小田さん髪伸びたな、とか、どうでもいいことに驚いていた。すっかり売れてしまって、嬉しいことではあるが、数年前ルミネで小田さんのピンネタを見たことが信じられない。つかみは売れてから「どっきり」をかけられることが増えて絶えず気を張っていて、色々な事に怯えてしまっている。ネタは有名な歌に似ていて違う歌。

インディアンス

インディアンスの漫才は昔不良だった。見るたびにつっこみのきむさんが幸せそうになっていく。後でクリスマスイブが誕生日だと知って、楽しい時期だっただけかもしれないのだが、この日はM-1の後だけど明るくしていて、強い人だな、と思っていた。じゅうぶん笑える漫才なのに、M-1の審査の雰囲気が変わってしまい、そのうえで来年どんな新ネタをするか、楽しみな2人だ。

ネルソンズ

放課後に行事の打ち合わせ?で女の子(岸さん)と男の子(和田さん)が一緒にいる。男の子が告白してふられて、女の子が先に帰った後で、男の子が教壇の死角にいるところで、女の子と別の男の子(青山さん)が帰ってくるコント。

和田さんがいるだけで面白いのだが、青山さんの演じる男子生徒のキャラクターが三角関係をつくらないところが珍しい。何度か見ているが、この日は少し短め、前後の漫才が長めだった関係かもしれない。

中川家 

つかみは、剛さんが世の中たいへんなことが多くて、笑顔で乗り切ろうとかいうけど笑えない人もいる、という話から、笑顔の切り替え、洋服屋の店員の頭はたく、電車ホームアナウンス?、店がなくなったのに驚く人、礼二さんのブランドTシャツのロゴの主張の強さにつっこむ、駅の2重アナウンス?、電車乗り遅れる人。駅のアナウンスが二重になるところくらいで、脱線してTシャツにいったのかもしれない。礼二さんはどこまでいった? となっていた。

和牛 

初っ端、客席から結婚おめでとうの声(女性)が飛んだ。前も他の誰かで似た様な事があった。受賞おめでとう、とか、誕生日おめでとう、みたいな声だ。そういうものを言いたがらない芸人さんもいるので、ファンとして色々な思いがあるのはわかる気がする。

川西さんは結婚おめでとう、を鸚鵡返しに言って、すぐ、応援うちわを上げていた別の女性客2人に気づいて、うちわをありがとうございます、みたいなことを言った。うちわの縁飾り(モールみたいなもの)が金色ではなく銀色だ、ということと、自分たちがM-1準優勝だったことをかけて、「金だと良かったんですけどね」という意味の話をした。

漫才は鶴の恩返し。おじいさんかなりの高齢、反面、目ざとくて、鶴が機織るの見越してる。おじいさんも鶴と一緒に飛んで行くオチが、自分は好きだ。みんな飛べるようになるなら、年とるのも悪くない。

コットン

コットンは今年コントでも漫才でもかなり目立った活躍をした。他にもビスケットブラザーズ、男性ブランコ、カゲヤマ、両方の賞レースで活躍をした人たちがいた。その中でもコットンは、ラフレクラン時代でも色々と受賞していた末のことなので、これで売れなかったらおかしい、という地点までもう少しで届きそうな気がする。

今回はコント、誘拐犯が男の子を拉致するが、リマ症候群になってしまう。これも、もっと長いものを見たことがあるので、今回は短めなカット版だったのかもしれない。

GAG

GAGは翌日も同じコントを見た。公務員の真面目な男、彼女が漫才師で男女コンビを組んで、相手のネタ書いている男と顔合わせするコント。

この日は下手で見ていて、ネタを見せられて彼女をけなされる台詞にがっかりしていく体育座りの背中がせつなかった。顔が見えなくてもそう感じられるというのは、なかなかすごいのではと思う。最後の公務員の安定を舐めるなよ、という台詞、芸人さんだけではなく、不安定な立場を経験していたら響くのではと思った。

ジャルジャル

コントがトリをすることはないのか? という、ライスを見た時の疑問は、この回のジャルジャルを見ても感じる。中川家を上回るくらいのネタ時間(伸びたのかもしれない)で、かなりの熱演、途中まで「コントがトリ、という日もあるんだな・・・?」と勘違いしていた。

自分はジャルジャルがどちらかというと苦手で、それは息継ぎする間がない感覚のネタが多いためだ。きっと、ものすごく真面目な人たちで、やり詰めてしまうのだと思う。でも、たまにとても好きなネタが出てきたりして、銀行強盗か何かで涙腺コルクが出てくるネタは、今でもふっと思い出す。

この日のネタは男子高校生?が、学校をずる休みして、家の外までやってきた先生に電話を通じて色々な嘘をつく。自分もああいう嘘ついたことあるなぁ、と、見ていてどこか恥かしい気持ちもあった。演技力、台詞の掛け合いの回転みたいなものがすごくて、今自分がすごいコントを見ている、ということが感じられ、さすがキングオブコントチャンピオン、会場に熱気がたちこめていた。

トット

大トリはトットだった。ルミネでのトリが初めてなのかどうかまでは、よくわからなかったが、とても嬉しそうにしていた。よしもとの漫才師にとって、よしもとの劇場でトリをすることは嬉しいに違いない。ルミネで中川家がトリの日でも、たいてい2回目は早い順番に出て、トリを別の人にしてもらうことが多い。

この日は、夜にトットーク、という、トットの公演がある日で、会場にもファンが多かったはずだから、トリで見られる、ということには演者も観客も嬉しい流れだったと思う。ジャルジャルよりネタ時間は短めだったかもしれないが、桑原さんが大トリを模して羽ばたいたり、飛び出しでいなくなった芸人さんのネタを演じたり、見せ場が多かった。

ネタのつかみは歌うまい、本ネタは心理テストだった。こういう心理テストは外国の公安とかで使われてたらしいので、リアルな面もあり、面白い面もあり、自分としてはどこか狂気を感じるところがあった。個人的には空想上の猫をペットにするネタがすきなのだが、この日の心理テストのネタは負けないくらいおもしろかった。