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何故、あなたがCIOに任命されたのか[20240405]
今週は、情シスに初めて配属された人や、右も左もわからないのにCIOになった人に情シスの正しい理解をしてほしいと思い、そこをテーマに投稿している。
今日は休日前に「新任CIO」に向けてのアドバイスをしたい。
生え抜きで情シス畑から「新任CIO」に就任された方にはあまり参考にならないかもしれないが、他部署からCIOに就任された方には「誰のアドバイスよりも役立つ」のでしっかりと読んでいただきたい。
まずは、直属の部下の話を鵜呑みにしないことだ。
生え抜きではないあなたが新任CIOになったのは「変革したい」という経営トップからの意思表示だろう。
つまり従前通りのやり方・考え方を否定する必要があるということだ。
真っ向から否定するのは忍びないが、まずは「話を聞かないこと」から始めて欲しい。
近道は、小職をアドバイザーとして招聘していただけると完璧なのだが。
ではそうでない場合、どうするのか?
最初に「情シス以外の部門長から情シスへの悪口」を聞いて欲しいのである。
新任なので、どんな悪口も聞かせて欲しい。
1年以内に何らかの改善を実施するので…と言って、悪口を聞くのである。
何処まで本当のことを言ってくれるかどうかはわからないが、こんな風に水を向けても良い。
「私は、ご存知の通り○○○事業本部の出身ですから、情シスの×××のところは目に余りましてね、社長に直訴していたら『お前がやれ!』となりまして」
情シスは全社を見渡せる立場にあるので、情報の宝庫だ。
しかし、一方で「全社から文句を言われる立場」にもなる。
この情シスへの文句は、新任CIOが「最初にやること」につながる。
最初にやることとは、CIOが責任者となりガバナンスを策定することだ。
「プロジェクトの成功の為に尽力するのではないのですか?」
そういう声も聞かれるが、CIOはPMの親玉では無い。
先に直属の部下の話を鵜呑みにしないように言ったが、
直属の部下からの進言の殆どは「PMの親玉」に向けられた熱い視線と言葉だろうと思うからだ。
ITガバナンスとは、「説明責任の所在」「意思決定の所在」「報告義務の所在」を明らかにすることである。
これらの所在を明確にする為には、ガバナンスのドメイン、機構を明確にしなければならない。
これはPM屋には出来ないマネジメント領域の話である。
CIO直下の組織は、プロジェクト屋か社内SE宜しく運用屋の可能性がある。
CIOはマネジメント専門職なので全く既存の情シス部署とは役割が違うことを認識しなければならない。
私からあなたへCIO就任のお祝いに、1年後の目標というプレゼントを贈りたい。
「1年後に『君がCIOになってから情シスの見える化が進んできて何が起きたているのかわかるようになったよ』とCEOに言わせる」
これを目標にしてみませんか。
これを達成するためのポイントは一つだ。
「直属の部下の話を鵜呑みにしないこと」なのである。
その先に何をすれば良いのか分からない場合は、遠慮無く弊社にご連絡いただきたい。
合同会社タッチコア 小西一有
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