弊社は、会社の将来像を描くためのお手伝いをする[20240704]
今週は経営戦略・事業戦略について話をしている。
昨日、財務戦略が最上位にある訳ではないとお伝えしたところ、若干の反応があった。
✓財務目標が企業経営の中心的な話題であるから、これが最上位になって
しかるべし
✓当社も財務目標だけが一人歩きし、中期的に何をすべきなのか、如何なる
価値を市場に提供すべきかがないがしろになっているのが遺憾だ
といった意見だった。
こういう言葉を聞いたことがあると思う「数字は後から付いてくる」。
マーケットに受け入れられる活動をしている企業は、必ず数字は付いてくる。(当社もそう信じている企業の一つなのだが)
経営戦略策定の際に、マーケットが望んでいることを調査することが必要だと言われる。
私たちのようなコンサルティング会社に「そこを期待する」という方も少なく無い。
残念ながら、弊社はマーケティング・コンサルティングをしていないので、市場分析などは可能であればお客さにお願いをしている。
「では、タッチコア(弊社)は何をするのだ!?」
弊社は、会社の将来像を描くためのお手伝いをするのだ。
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意思決定者(概ね役員)に参集いただき、皆さまの目指す未来を描き出すというワークショップを開催したりする。
決まり決まった「財務目標」についての議論はしない。
企業が、マーケットからどのように見られたいか、見られるべきか?
従業員が如何様に当社で働くべきか?(中期的な展望)
当社のビジネスが如何に変化すべきなのか?
誰に遠慮も無く、思いのまま発言いただき議論の俎上に乗せる。
正解は何処にも無い。
正解は無いが、会社組織全体を
(1)どこに向かせるのか
(2)いつまでにどの程度の結果を出すのか
(3)それを実現するリソースに何が必要か
といった議論して貰い、これを中期経営計画策定チームに落とし込む。
それが、第一弾の弊社の仕事になろうかと考えている。
役員の発言はいたずらに丸めることはしないで、出来れば発言そのものが中計チームに伝わるようにする。
経営者も生身の人間であり、その想いを社内に伝えることにより「温かみのある経営」が実現出来るのではないかと考えているのだ。
働く上で「お金(お給料)は大事」だが、経営者の熱い想いも大事だ。
正式な文書にした時に、熱量が伝わらないとか、冷めて見えてしまうという話は多いように思う。
従って、せめて中計策定チームには、それがストレートに伝わるようにしてやりたい。
中計策定チームは、後々に企業戦略について全社に広めていくために活動して貰うのが良いと思う。
出来れば、活字になって冷ややかになりがちな部分を補完する役割を果たしていただきたい。
経営戦略は「各役員が各々の部下(事業部長、統括部長クラス)に対して説明すべきではないか」と正論を振る方もおられるが、ここは敢えて伝達品質の均一性を優先していただきたい。
経営戦略の伝達品質は、各役員に委ねると役員数だけ品質が存在してしまうことになりかねないと言うことだ。
形式的に上手く(形式知として)伝えることが難しいことは世の中にはいくらでも存在している。
企業経営などという人間臭さが丸出しになるようなものがすべて形式知的に熱量を伝えられるとは思わないほうが良かろう。
(暗黙知と形式知については、そのうち何処かでお話をしたいと思う)
綺麗に纏めたきらびやかな経営戦略は、外部向け発表資料で良い。
実務を担当する社員向けには、分かり易さ重視で落とし込んでいきたい。
経営者の人間臭さが肌で感じられるようなモノの方が気持ちも内容も伝わると、私は思う。
合同会社タッチコア 小西一有
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