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企業・組織の整体師[20240205]


弊社は、経営コンサルティング事業を営んでいる。

会計(税理士や会計士系の知識)や人事施策(社労士系の知識)に詳しい訳ではないが「経営コンサルティング」と称している。

昨今では、補助金・助成金の申請方法に詳しいとか、書類作成代行をするとか言うのも経営コンサルティングと呼んでいるらしい。

ただし、役所に提出までして手数料をいただいてしまうと「行政書士法」に抵触するらしくその手前までらしい。

残念ながら!? 弊社ではそのような業務を承っていない。

弊社のコンサルティングは経営者が「経営変革」を所望される時に力を発揮する。

「すごーいメソッドを導入」したり「大先生にお越し頂いたりする」ような大業なことはない。

主に、情報の流れを正すのである。

身体の整体とは、リンパの流れとか血液の流れを正すことにより凝りをほぐしたり姿勢を正したりするのに似ているかもしれない。

経営資源とは「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を指すのだが、日本の経営者は「情報」に疎いように思う。

この6~7年のデジタル・トランスフォーメーションの流れを見ても「画期的なテクノロジ」が生まれ出た訳ではない。

情報の矛先が変化しただけなのだ。

巨大プラットフォーマー達は、自身では何もしない。

需要と供給を繋ぎあわせて(マッチメイキング)双方から手数料をいただくというビジネスだ。

しかも、繋ぎあわせるのに人手は介さない。

デジタルである。

情報が新しいビジネスを創出しているのだ。

日本からはGAFAMに匹敵するマッチメーカーが生まれていないというのが、弊社が「情報に疎い現代日本経営」と言うエビデンスだ。

弊社は組織構造を正したり、経営体の透明化を進めてカスタマーインティマシー(顧客親密性)を高めたり、従業員満足度を高めたりするような施策を提案するコンサルティングファームである。

「情報経営」と呼んでいるが、経営戦略/施策の細部にまで情報流通の恩恵を得られるように考慮したいというのが基本的な考え方である。

経営コンサルって何ですかと尋ねられることがある。

以前は「弊社は経営とIT/デジタルの融合を図って…」とか説明していた。

物知りな人に「ああ、経営者に取り入ってシステム(パッケージ)を売り込んで儲けるタイプですね」と言われて酷く傷ついた。

まあ、説明が悪かったような、早とちされたのような。

経営課題を解決するのであってシステム導入を唆すことはしない。

課題解決のためには情報の流れを正すだけである。

企業とか組織の整体師とでも言えば良いだろうか。

とにかく「上手く言いくるめてパッケージを売りつける奴」と言われるのは心外である。

今週は「情報経営」(経営情報では無い)について述べたい。

合同会社タッチコア 小西一有

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