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情シスが変われば、会社は変わる[20240202]


今週は「情シスは全社から苦言を聞け!」から話を始めた。

ところで、この投稿を読んでくださっている方の中で、

「小西は出来もしないことを、さも誰でもがやれるように書いている…」

そういう感想を持った方はおられるだろうか?

本当に出来ないのか!?

私は、かなり簡単に出来るのでは無いかと思っている。

「IT予算を、今の2倍獲得してください」なんて無体なことは言わない。

それは、直ぐには無理だろう。

ITのビジネス価値を貶めてきたのは、あなたやあなたの先輩方である。

ITのビジネス価値を説明していない(出来ない)から経営者は話しを聞いてくれない。

ノーコードとかクラウドとかカタカナを使って煙に巻くのが奴らの仕事なのか…。

経営者から見た時の情シスの姿はこのような感じではなかろうか。

期待がなければ、聞く耳を持つ気にもなれない。

情シスが変われば「会社は変わる」。

経営能力が数段上がることは間違いないし、情シスでITマネジメントを担当した者の成長に目を見張るだろう。

私は「魔法をかけてあげましょう」とは言っていない。

「当たり前のことを当たり前のようにしましょう」とご提案しているだけだ。

しつこいようだが、わが国はIMD国際競争力ランキングで35位という情けない結果を残している。

35年前は世界一位だったのに、だ。

ITマネジメントが日本以外の国々でもてはやされるようになったのは2004年以降だろう。

「IT Governance: How Top Performers Manage IT Decision Rights for Superior Results」がHarvard Business School Pressから発行された年だ。
(日本語訳「ITガバナンス:トップパフォーマーが優れた結果を得るためにIT意思決定権を如何にマネジメントしているのか」)

トップパフォーマーとは、業界トップクラスのビジネス成果を収めている企業を指している。

トップクラスのビジネス成果をあげるために「IT意思決定権」をどうしているのかについて調査した結果がこの書物に記されている。

この書籍は中国語やスペイン語やドイツ語などでも出版されている。

しかし、日本語は、無い。

1990年頃の栄光から「何も変わってない」のは経営そのものだ。

その頃から14~5年も経てば、こんなに良い書籍が出版されている。

そろそろKKD(勘と経験と度胸)でITに投資することを止めませんか?

学ばない経営者の責任、変わらないIT部門のために日本は足元から沈没していくように思えてならない。

「シン日本沈没 ~KKDから抜けられない国民性~」

こんな映画が生まれてくるかもしれない。

合同会社タッチコア 小西一有



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