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「最上級の昼寝」への道を歩む方法

私の人生最大の目的は、「最上級の昼寝をして過ごす」ことです。

「いや昼寝くらい、すればいいじゃない」と思われるでしょうが、この「最上級の昼寝」をするには、ある絶対的な条件がある。


心地よい風と光に溢れた木陰、もちろん海辺でもいい。

喉が乾けばキリリと冷えたスパークリング、あるいはサングリア、レモネード。

水気をたっぷりと含んだ、たくさんのフルーツに囲まれて。

どこかの国で、その空気にフィットした音楽が流れていたら最高。


なんて、そんなディテールはいくらでも思いつくし、そういう意味で実際今までの人生の中でかなりイイ線をいくクオリティの昼寝はあったけど、実はこれらは絶対的条件ではない。
 

「最上級」を語る上で何しろ譲れないのは、「自分自身が絶対的な安心感を得ている」こと。

そのためには、プライベートにおいても仕事においても、気にかかることは全てクリアになっている必要がある。

もちろん、経済的にも「安心して寝ていられる」ような状態であることが必要。
 

そう、これがハードルが高いわけです。

だって自分の心の「気にかかること」が何一つない、ということだから。
 

「これから何がしたいの?」「今の仕事の目標は?」というような質問をいただくことがあって、それに対して「世界の人に癒しを」とかなんとか、セラピストとしてかっこ良い答えをしたいと思うのだけど。。。

私の心に浮かぶのはいつだって「最上級の昼寝をしたい」。それだけ。

申し訳ないことに、実に利己的な人間なのです(笑)

 

でも、未来で体験できるであろう最上級の昼寝のために「今できること」を考えていくことからブレイクダウンしていくと、今の目先の目標が見えてくる。

大富豪というわけではないから、経済的に安心するためにはどうしたって仕事はせざるを得ない。

ならば、与えられたもの、出会ったものの中から、どれが最上級の昼寝への道への地図かを、自分の存在全部をセンサーのように使って判断し、選び取り、着々と任務を遂行する。


「最上級」であるからには、最終的にわだかまりがないようにしたいから、楽しいこと、自分が喜ぶこと、さらに自分の周囲の人も喜ぶこと、なるべく世の中の役にたつことでもあればいいなと思う。

どんな小さな仕事も、自分の人生を構成する一部で、自分を幸せにするためのツール。

セラピストの仕事を選んだのも、「人のため」ではなくて、自分が「心と身体のつながり」や「身体という宇宙」に興味があるからで、その分野を心ゆくまで追求していくことで自分の心を満たしたいから。

そんな風に、利己的であることが、利他的なことに結びつけば良いなと思いながら、仕事をしている。
 

そんなふうにして、時に運命に流され、時に明確な意志を持ち、とりあえず五感業界で働いてきた20数年。

別にルールを壊すつもりも、何か革新的なことをしようとしたわけでもなく、なんとか自分が心地よく昼寝できるような場所を作ろうとしただけなんだけど、わりと変わった働き方をしているとみなされることもある。

もっともっと自分の本質に忠実に。

そこから浮かび上がった感性と経験値を融合させていく能力を持つことが、「最上級の昼寝」への近道なのだと思っている。
 

■ 小松ゆり子 official web site
http://yurikokomatsu.com

■身体共鳴研究室
https://somaticresonance.amebaownd.com

※「マゼラン 」2018年6月4日記事より加筆転載

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