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「流行り病」をやりました

これは独居老人予備軍ともいえる、50代の一人暮らし独身者が新型コロナに係った記録です。10日間の自宅療養を終え、現在は(今のところの自己判断では)ほとんど後遺症もなく社会復帰しています。ざっくり言えば軽症ケースです。
最初の3日間ほどはキツカッタ(熱自体は37度台に下がっても、体調的にはけっこうキツイ状態がしばらく続きました。37度台であんなにカラダがキツカッタのは初めてでした)ですがそれ以降大きく深刻な状態は経験していません。既にいろんな方の体験記など目にする機会もあり、真新しいネタはあまりなさそうですが、自分自身にとっての記録として書きます。

■はじまりは 夏風邪?

うーん。久しぶりに熱っぽい。
新型コロナが増加中だけど、この感じってフツーの夏風邪だよね?

と、2,3年に一回くらいのペースで夏風邪になっている体験から自己判断したのが7月末の夜。
翌朝、一旦熱は下がったものの、まだちょっとフラフラする。やはり医者に診てもらおう。とりあえず、陰性であることを確認してから会社へ行こう(毎日通勤生活です)。と思ったのです…。
が、結局の熱っぽいと感じた夜を0日目とした新型コロナ陽性の日々のはじまりでした。

■事前に準備してくのがよいと思ったこと

僕自身はほとんど準備できていませんでしたが、発症してみて感じたことは以下です。

①自分の住んでいる自治体のコロナ施策を確認しておく
②生命保険に入っている場合は、契約商品に入院給付金が含まれているか確認しておく(申請手順も含めて)
③(会社員の場合)自分の所属組織内のコロナ関連連絡網を確認しておく
④最低限の食料備蓄は確保しておく
⑤発熱時の強い味方は「氷枕」

①自分の住んでいる自治体のコロナ施策を確認しておく

これは一人暮らし者にとってはとても大切です。
自治体公式HPで「コロナ関連」を探すと掲載されているケースが多いと思います。僕は発熱してから
「えーと。今のご時世で発熱しちゃったら何すればいいんだっけ?」
と現在住んでいる神戸市HPをチェックしました。

かかりつけ医もいなかったので、神戸市のコロナ関連サイトで見つけたご近所医者紹介してくれる部署に電話をかけ
「発熱した。診察を受けたい。近所の医者を紹介して欲しい」
とうを相談をぶつけました。

そこから近所の医者を紹介してもらって、その日のうちに診察を受け、「陽性ですね」とサラリと言われ(さらには、看護師さんから「写真撮ります?」と言われて、「この看護師さんの反応からすると、陽性になって写真撮りたがる人が多かったんだろうな」と思いながら、自分も検査キットの写真を撮り…。これがタイトル写真です)もろもろの手続きなどが動きだしました。

診察は通常の診察時間外の昼休みに個別にやっていただきました。
「陽性」という診察後にもらった薬は、解熱剤、咳止め、トローチの3種類。ある意味「一般的な薬です」
「あぁ、『コロナ用●●●』という薬ってないのか。そういうものなんだ」
と妙に感心しました。

比較的スムースに動けた方と思いますが、事前に必要な手順を把握しておけば、さらに円滑に進めたと思います。
(8/9現在、神戸市は診断キットを無料配布の方向に舵を切っているようです。僕の発熱時は対面診断の医者を紹介してもらえるギリギリ最後頃だったかもしれません)

また当該サイトには自宅療養に対する市のサポートなどが紹介されていました(冊子のPDFもあり)。「自宅療養セット」なる、レトルト食品、カップ麺、さとうのご飯 、野菜ジュース、ヴィダー・インゼリーなどの食料、ティッシュ、手洗い用洗剤など一式のセットが希望すれば配送してもらえることが説明されていました。
僕はさっそくこの「自宅療養セット」なるものを申請しようとしました。ただし、これは保険所に正式に陽性と認められて初めて発送手続きが動き出す仕組みです。そのため自宅到着まで2,3日待ちましたが後にこのセットはとても重宝しました。

到着した自宅療養セット。ありがとう神戸市!

②生命保険に入っている場合は、契約商品に入院給付金が含まれているか確認しておく(含まれているなら申請方法も)

これは入院給付金申請のためです。
いろんな方々が言及されていますが、コロナは自宅療養でも入金給付金対象になります。自分が入っている生命保険が入金給付金をカバーしているなら申請しておきたいところ。
ただ、実際のところ僕は自分が入っている保険の商品内容をほぼ把握していませんでした(数年前に見直してかなりスリム化した認識はあったのですが内容はさっぱり覚えていない)。
入院給付金をカバーしているのか、カバーしている場合、どのような申請手続き(保険会社向け、および申請ために必要な書類を自治体からどのように発行してもらうかの手順も含めて)が必要なのか?
ということは元気なうちに把握しておくのが好ましいです。
僕の場合、保険内容はほぼ放置状態だったこともあり、この療養期間で保険内容を確認したり、今更のように住所変更したり(!)しました(昨年の引っ越し後何も変更手続きしていなかった…)。

③(会社員の場合)自分の所属組織内のコロナ関連連絡網を確認しておく

僕は、会社員ですがお客先に出向している状況だったので、自社向けと出向先向けという2つの組織に対して所定の連絡と手続きが必要でした。
所定の様式に記入してメールで報告したり(報告した所定様式の内容確認のために、熱で寝ているところを上司に電話で起こされたり…。このときはかなり不機嫌な声で反応している自分がいました…)、毎朝の熱を報告する必要があったりと、陽性になって初めて見えてくる所作業がありました。
また、「療養期間は会社的に特別休暇かなのかなんなのか?」ということも、ささいなことではありますが、弱ったカラダで調べたりするのは疲れるので元気なうちにサラッと確認しておくのがよいです。

④最低限の食料備蓄は確保しておく

神戸市からの「自宅療養セット」も助かりましたが、たまたまお米を直前に購入していたことはラッキーでした。ご飯さえ炊ければいろいろしのげるので。
また、1年以上前に購入したままキッチンの隅に眠っていたレトルト食品とか缶詰をこの機会に整理できました。

たまたま保管していたレトルト食品「世界のごちそう博物館」。療養期間中にさらに追加注文もしてしまった。

タイミング的に備蓄があったことはたまたまラッキーでしたが、本来は意識して一定の備蓄は持っておく必要があることを再認識しました。

⑤発熱時の強い味方は「氷枕」

冷えピタなどはもちろん使用するのですが、発熱時の味方はやはり、氷枕です。強い冷却力で頭部を冷やしてくれる心強い味方…。
僕は10年以上前インフルエンザに罹ったときに購入した氷枕を「愛用」しており、発熱すると出動させます。今回も出動させひんやり感を堪能しました。氷枕は準備しているときから「コレで熱が下がるハズ」という期待感が得られるので、その存在自体が精神衛生上よかったです(僕の場合は)。
ただ、継続利用のためには氷の生産も必要なので、普段は作っていない氷をマメに作りました。

発熱時の心強い味方

■一人暮らしのメリット・デメリット

①メリット

食事面、生活面など苦労はあるのですが、コロナに関してはそれらを差し引て(差し引いてよいのか分かりませんが)のメリットは 濃厚接触者がいない ということと感じました。
この点は妙にホッとしていたところです。
そして、このくらいしかメリットは思いつきません。

②デメリット

やはり、一人暮らしにとって病気はかなり巨大な敵であることを再認識しました。
シンプルに「カラダが弱っていると自分の世話も大変」です。

一応「一人暮歴40年弱」というベテラン領域に入ってはいます。
何年か前、とある人気ドラマの主人公が「僕は独身のプロです!」と叫ぶシーンがありました。そのシーンなどは、「30代の若造が何をいっているのか。全く…」と思ったものです。

一人暮らしであることを意識していろいろ考えておかねば。とは思っていたものの具体的アクションがなかなかできていませんでした。そんな状況だったので、今回はまさに今後はこれまでとは次元の違った、いろんな準備(健康とか保険とか住居環境とか…)が必要と痛感しました。
自分自身の年齢も考えると、この領域はキチンとしておく時期に来ています。

最近のお気に入りマンガの1つ。いろいろ勉強になります

■その他に悩ましかったこと


SNS関係

ココロも若干弱っているせいか、楽しそうな投稿が羨ましかったです。
●なぜ、楽しそうに飛び回っている人が元気なのか?
●あの人たちがコロナを拡散させているのではないか?
などなど、(これまでの自分のことを棚に上げて)若干黒いココロがウゴメイテしまい。軽く自己嫌悪にもなりました。

■おわりに

とりあえず、元気になったものの、8月11日現在、現在進行形で社会状況が動いていますね。
自分のこと、周りのこと改めて、意思的にいろんな準備と行動が必要ということを感じた今回の経験でした。

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