afterコロナの就活を考える~説明会~

 前回with コロナの就活について少しだけ考えてみたので、afterコロナの就活についても考えてみます。いろいろな切り口がありますが、まずは、企業説明会についての私見です。大きくは「オンライン化」「少人数型化」「通年化」が一気に進んでいくだろうと思っています。

➀オンライン化:3月の広報解禁後多くの学生さんが就職情報会社の開催する合同説明会に参加していましたが、参加のためのコスト(交通費など金銭的なものだけでなく時間的コスト、身体的な疲労度なども含む)に対するリターンは決して大きくなかったのではないかと思っています。特に地方在住の学生さんにとっては移動にかかる費用だけでも大きな負担です。加えて、合同説明会での企業説明時間は1社1回あたり30分~60分程度。コロナ禍での三密回避はしばらく続くでしょうから、こうした大規模説明会の開催自体が難しくなり、オンライン化を加速するでしょう。

②少人数型化:先に合同説明会の課題について触れましたが、合同形式の説明会では、企業とひとりひとりの学生さんとのコミュニケーションの機会も限られます。実際に、少人数型・大学限定型の説明会や大学で行われる企業説明会などに力をシフトしている企業もあります。企業業績も厳しい中、開催するからには成果の得られる説明会としたい、少人数形式で質疑も含めじっくりコミュニケーションをとりたい、という企業は益々増えるでしょう。

③通年化:新卒一括採用というのは、就活をイベント化することで、学生さんにとっても企業にとっても効率的に就職活動・採用活動を進めることができる、非常によくできた仕組みでした。しかし、先に触れたオンライン化が進めば、大規模な合同説明会に企業にとっても必要なリソース(人員・時間・手間)を必要なタイミングで投下するための自由度が増します。勿論事前に録画しておいた企業説明はこれまで通りWEB説明会として通年閲覧が可能です。事前に企業概要・基本情報を抑えてもらったうえで、LIVE&少人数形式での、より詳細でコミュニケーション重視型の説明会が増えていくでしょう。

あくまでも私見かつ大きな流れにしか触れていません。①~③を今後それぞれ深堀りしてみても面白いかもしれませんね。

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