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Life is Learning ツアーを終えて

人生とは問いである。あなたがこれから大事にしたい問いは何ですか?
その答えの、入口に立つ。そんな時間を過ごした2泊3日の旅の記録。


「昨日締め切ったんだけど、来週あるこちらのツアー興味あれば参加しませんか?」
という一言が、最終的に私の中の海士町ハイライトのような濃密な時間を過ごすきっかけとなりました。

実際に何をしていたかを書き出すと長くなるので大きく3つに分けると
1、問いカードを使い、問われることで自分自身を見つめ直す時間
2、海、山、森。自然の中に身を置いて、ただただ自然を感じる時間
3、島の食事を通して、土地とそしてみんなと繋がる時間

五感をフルに使って、自然を感じ、美味しいご飯で島を感じる。そして、まっさらな自分へ還るために問いに向き合い、自分を形作っていたものを一度外して純粋な自分を発見していく。そんなあっという間の時間でした。


このnoteでは、Life is Learning ツアーを通じて得た気づきを2つシェアし、最終的に今の段階で私が大切にしたい「問い」を皆さんへ贈りたいと思います。長くなりそうですが、ぜひ最後までお付き合いください。


1、「問い」に本当に心から答えることの大切さ

様々な問いに答える中で見えてきたのが、今までの私の考え方の癖でした。それは「何となく模範解答、60点〜80点くらいを目指していた。」ということです。

例えば、島へ来てから
「なんでここに来たの?」
「ここで何がしたいの?」
「どうしてTOUCAプログラムに参加してるの?」
という問いをはじめましての人にはほぼ毎回質問されていました。

同じような質問を何度もされるうちに、無意識に模範解答を作っている自分がいました。そして、その答えは深く追求されない、何となくそれっぽい理由であったように思います。

・深く追求されること
・自分の中でまだわからないこと
・話が発展してプライベートなことにおよびそうなこと

これらの事は私の中で「不安」や「恐怖」を伴うもので、そうならないように先にそれっぽい答えを言って逃げている自分がいました。自分を守るための安全地帯は、いつの間にか周りに対するバリアになっていたかもしれません。

本当に心から答えることが出来ない理由は
「自分が傷つきたくない」
からです。

本当のことを言うと
・相手に嫌われるかもしれない
・その場の空気を悪くするかもしれない
・追求されて答えられなかったらどうしよう
・怒られるかもしれない

と言う私の中の勝手な妄想が働きはじめ、そうならないような「当たり障りのない答え」を見つけるような癖がついていたように思います。

しかし Life is Learning ツアーを通じては、どんな答えを言っても絶対にみんなが肯定してくれるという安心感がありました。

その安心感のもとで言葉に詰まりながらも素直に、心から自分の答えを出す時間を続けていくうちに、あることに気がつきました。

それは
本当のことを言わないでいること = 自分に嘘をついている
と言う現象が起こっていると言うことです。

言葉は不思議で、嘘でも言い続けていると現実もそのようになっていく気がします。その結果、本当の自分と現実に現れている自分との間にギャップが生まれて、どんどん離れていってしまうような感覚がありました。

「なんでこの島に来たの?」
と言うほぼ毎日聞かれる質問に対しても、何となくそれっぽい答えを返しているうちに本当の自分は何しに来たんだっけ?と言うことが見えなくなってしまっていたなと思います。

「自分が傷つきたくない」はずなのに、
本当の答えを言えず自分で自分を傷つけていること。
「自分自身を守っている」はずなのに、
自分から遠ざかっていると言うことに気づきました。

私には人との会話が続かないという悩みがありました。しかし、人から追求されない答えしか話さなければ、会話が続かないのも当然ですよね。

私は小学校の頃から、個人がバラバラであることを認められると言うよりはみんな横並びで一緒、出るものは叩かれるような環境で育ってきました。

何かに答える時も全体の最適解を目指すようなところがあり、少なくとも私たちの時代にはそれが良しとされる社会だったと思います。

これからの時代、そしてこれからの私たちのあり方はそうではない。
互いが違うことを認め合い、それぞれが自由に思いを言葉に出来る世の中になると思います。

小さい頃からの癖を急に直すことは難しいです。でも、自分の癖を認識し、本当に心から答えることを続けていった先に、どんな現実が現れてくるかを考えると、ワクワクしている自分がいます。


2、自分の中にある純粋な思い

「問い」に対して本当に心から答えていると、自分の中にある純粋な思いに気づきました。

人によく思われようと着飾っていた言葉を脱ぎ捨て、自分を守るバリアを外す。そうすると、最終的に残るものは本当に本当に自分が大切にしたいものだけです。

それは本当にシンプルな感謝と愛であり、人に何かを返していきたいという思いでした。

Life is Learning ツアーに参加した参加者5名と、運営の皆さんに対して
「私の言葉を聞いてくれて、ありがとう」と言う気持ちでいっぱいでした。

そして皆さんが、自分自身の言葉で問いに素直に答えてくれていることがとても嬉しかったです。本当は言いにくいようなことも、様々な感情が込み上げてくる中で、丁寧に伝えようとしてくれる姿が本当に素敵でした。

その場にいる全員が
・ありのままで
・自然体で
・着飾らない

それって、簡単なようでいてとても難しいですよね。島にいれば自然体かと思いきや「海士町版に着飾った私」がいつの間にか出来上がっていたように思います。

みんなで海に入ったり、焚き火をしたり、芝生でお弁当を食べたり。
「問い」だけでなく、本当に自然を感じる時間が沢山あったことがとても良い効果を発揮したのではないでしょうか。


3、私がこれから大事にしていきたい「問い」


Do you have any gifts for you?
あなたには今、人に何かをあげられるパワーがありますか?


これが私が私へ贈った問いです。

あなたがまずあなた自身で満たされていないと他の人に何かをあげることはできません。あなたは今満ち足りていますか?
そして、溢れた分を他の人へあげられていますか?そのパワーが今のあなたにはありますか?

まずはあなた自身にご褒美を。

2泊3日の旅は、まさしく私にとってご褒美のような特別な時間でした。
学びであり、気づきであると同時に本当に贅沢な時間だったと思います。

自然を感じ、身を委ねて流れに流されてみる。
その結果純粋な思いと出会うことが出来ました。

この思いがどうやったら、人の役に立つことになるのか、仕事としてお金に繋がるのか。これからはそんな探求の時間となりそうです。

みんなで同じ思いと時間を共有出来たこと。それは、細胞レベルか、もっと小さな単位の無意識レベルで互いに影響しあって響き合っていました。
一人ではなく、みんなで何かを作り上げていくことってやっぱり良いなとしみじみ感じました。


「早苗さんは音を奏でているお花のような人ですね」

と参加者の一人から最後にお手紙をもらいました。その言葉に込められた意味を聞かずに別れてしまったけど、心温まるとても美しい表現で嬉しい気持ちになりました。

周りからどう見えるか?を気にしないと思いつつ、嬉しい言葉は単純に嬉しいですね。

きっとこうして旅を続けていればまたどこかで会えるような気がしています。私のTOUCAプログラムの旅はまだまだ続いていきます。Life is Learningツアーでの気づきを忘れずに、大切に温めて、出来ることを探していこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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