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Entoでの生活1/2が終わって

みなさん、こんにちわ。

前回海士町生活1ヶ月の振り返りをしたばかりですが、あっという間に1ヶ月半が過ぎました。Entoでの生活の半分、折り返し地点に来ていることに驚きを隠せません。

ちょうど今日はTOUCA1期生の中間報告会ということで、久しぶりに他のメンバーに会えるのが楽しみです。このタイミングで改めて、これまでの生活や活動の振り返り、残された1ヶ月半の展望をまとめていきたいと思います。

前回のnoteと一部重複する内容もありますが、ご了承ください。


Entoに来る前の勝手なイメージ

私がTOUCAプログラムに参加が決まり、「Entoってこんな感じの場所なのかな?」と勝手に思っていたイメージをまとめると
・離島の中にある唯一のホテル、観光と地域のコミュニティのハブ的な役割
です。

ホテルが中心的な役割を果たしており、観光客と地域の人の境界線が比較的曖昧な場所なのかな?と考えていました。しかし、そのイメージは良くも悪くも間違っていたと着いた数日で気がつきました。



来てみて感じた海士町と言う場所

Entoがある海士町と言う町には本当に底力を感じます。15年前夕張市に次いで財政破綻をするのは海士町だと言われていた時代がありました。

当時の市長、役場の職員の方、そして当時観光協会のスタッフだったEnto代表青山さんなど、様々な方達の大きな大きな努力の積み重ねによって、今では教育の分野において日本だけでなく、世界からも注目される町になった海士町。

町に関わる人=関係人口を増やす取り組みを続けてきた結果、15年前に島前高校魅力化プロジェクトで島の高校を卒業した生徒たちが大人になって島に戻ってくるという循環がやっと生まれ始めているそうです。

最初に海士町へ来たときに感じた「若者が多い。そして、やる気のある若者がとっても多い!」と言う感覚は、長い長い時間をかけて築き上げてきた努力の結果に他なりません。

大人の島留学、半官半x、複業共同組合など、教育だけでなく社会人の関係人口を増やす取り組みも多く、島全体からエネルギーを感じます。

島の人は通勤、通学、ご飯を食べに行ったり、日常的に内航船を使います。


その中でのEntoのあり方

そんな中でのEntoの存在は、海士町に間違いなく新しい風を吹き込んでいます。昨年7月にリニューアルオープンしたEnto NESTは、今まで海士町に来ることのなかった客層を島に呼び込んでいます。

1つの新しい個性を持ったホテルの登場が、人の流れを変化させていくとは。建物やメディアの持つ社会に対する影響力の大きさに驚きます。

そして、私が抱いているEntoへのもう一つの印象が、「ここだけ独立している」と言うことです。ホテルに滞在しながら地域に観光へ行くとか、海士町の取り組みを学びにきた、と言うような ホテル→地域 の関わりは多くみられます。

しかし、地域の方がホテルを散歩しているとか、ホテルの中にある図書館で地域の方が本を読んでいる、と言った 地域→ホテル の関わりがまだ少ないように感じます。

地元の方の田んぼのお手伝い


Entoスタッフが描いている未来

「地域に方がホテルにいない」というのは今までのホテルの常識では当たり前のことでした。しかし、令和の観光のあり方、これからのホテルのあり方を模索していく中でもこの常識は変わらないのでしょうか?

Entoのスタッフさんと話していると、いつかEntoが地域に開かれた場所になればいいな。という思いを持った方が多いことに気づきます。スタッフのほぼ100%がIターンで海士町に移住してきた方です。

皆さんそれぞれ思いがあってこの島にやってきて、人と出会い、素晴らしい自然に触れて、毎日本当にキラキラ楽しそうに働いている方ばかりです。きっと島の人に沢山支えられてここまで来たんだろうな。

島の人の希望が詰まったEntoであり、感謝の気持ちを返していきたい、その思いがスタッフさんから伝わってきます。



最初のきっかけ作りのお手伝い

元々ヨガが大好きだった私。TOUCAプログラムにもヨガマットを持参しています。

「こんな大自然の中でヨガができたらめちゃくちゃ最高なんだけどな」

と思っていた矢先、Entoクリンネスチームの青山さんがヨガのインストラクターでもあり、1日限定朝ヨガを開催するということで張り切って参加しました。感想は、もう本当に最高!の一言。


朝ヨガ。ロケーション最高すぎた。



ジオパークとは、直訳すると「地球の公園」になります。長い長い時間をかけて現在の姿になった地球の成り立ちが見られる地質学的に世界レベルで貴重な場所ですが、大地は言葉を持ちません。


何らかのアクティビティを通して、この風景、自然、動植物の声を聞いたときに

「めちゃくちゃいい場所じゃん!!」

と気づくことがある。

行為を通して自然と向き合ったときに、ただただぼーっと眺めているだけでは感じにくい微細な気づきを得られることがある。

それは、Entoへ来た2日目に行われたサウナイベントの参加者さんから学んだことでした。



このヨガ体験を1日限りにするなんて本当にもったいないと感じ、青山さんにコンタクトを取ってみると、

「実は私も定期的に開催できるようになったらいいなと思っているんです。旅行で来られた方も、地元の方もいろいろな人が気軽に参加できるような場所にしたいんです。」とのお言葉。

もうそれはやりましょう!!!ということでEnto×Yogaの体験プログラムを実現に向けてスタートさせていくこととなりました。

ゴールデンウィーク中に2日連続で行った朝ヨガプログラムでは、旅行客、地元の方、Entoスタッフが一緒にヨガを体験し、それはそれは平和な時間が流れていました。

「島に住んで1年になりますが、初めてEntoに入りました。ジオルームや図書館などいつきても良いエリアがあることも知らなかったです。」

と言った感想をいただきました。そもそも入れることを知らない方がいることに驚き。情報の発信の仕方や、きっかけづくりがとても大切だと感じる一言でした。

ヨガ開催に向けて、活動の意義をまとめた資料。



「伴走者」

私という人間を表す言葉として、最近この言葉が浮かんできます。自分自身で何かを作り出したり、どんどん推し進めていくことが苦手な私。

そんな私にもできることって何だろう、そして私自身の喜びにもつながることって何だろう。そんなことを考えていた時に浮かんできたのが、伴走者と言う言葉でした。

地元の人に声をかけ、積極的に巻き込まれにいく。手を動かしながら、お話をしながら、たわいもない話をしたり、たまに真面目な話をしたり。

Entoのスタッフさんとも寄り添い、声を聞き思いを知って、その実現にお手伝いする。人は一人では走れない。

特に大きな始まりの時には、共に走ってくれる人が必要なのではないでしょうか?そんな役割を自分に与えられているような気がしている、この頃です。

残り1ヶ月半。具体的な活動のレベルまでどこまで落とし込めるかわかりません。しかし、関わる全ての人の思いに寄り添い、より良い方向へ進んでいけるお手伝いができればいいなと思っています。



まっさらな自分に還る旅

自らに光をともし、ともに観光の先をてらす。

1年間という時間。今の私は「1年間はあっという間に過ぎていくんだろうな」と感じています。

自らに光を灯すだけでもなかなかに時間を要するだろうに、ともに観光の先をてらすだなんて、参加しておきながら何ですけれど、大きな目標だなと思います。

今はまだ始まったばかり。自分自身の輝きを取り戻す最中です。私や他のメンバーそれぞれが与えられた環境の中で、まっさらなありのままの自分を取り戻り、それぞれに本来持っている美しい輝きを放ち始めた時、その先にはどんな風景が待っているのでしょうか。

一人一人の小さな輝きが集まって進んでいけば、「観光」と言う大きなものをてらせるようになるかもしれないな。1期生4名と、関わってくださっている各施設の皆さん、事務局の皆さん全員が私自身の希望の光です。

まっさらな自分に還る旅はまだまだ始まったばかり。旅の続きをどうぞこれからも楽しみにお待ちください。

レインボービーチからの夕日も後1ヶ月半


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