「いい加減」かつ「適当」に生きてみたい

「いい加減」という言葉は奇妙である。普通は「ルーズ、だらしない」という意味で使われるが、字面は「塩梅やバランスが良い」ということだからだ。

「適当」という言葉も同様である。やはり「ルーズ、だらしない」という意味で使うと思うが、本来の意味は「適している、合っている」のはずである。

ここでふと思う。「いい加減な人」「適当な仕事ぶり」とは本当にいけないことなのだろうか。字義通り、「バランスが良い、適合している」ととらえることはできないだろうか。

あまりに真面目過ぎる人はメンタルの不調を抱えやすいという。仕事も生活も、きっちり、几帳面にできるなら良いことだが、常に張り詰めていては精神的にも辛いのではないか。ある程度のルーズさ、バランス感覚が入った状態こそが「適当」「いい加減」なのではないか。

一応付言するが、安全に関わることやお金関係については厳格に、ルーズさを排した方がいい。待ち合わせに遅れるなど、他人の時間を無闇に奪うような行為もNGだと思う。だが、それ以外の事柄については「適当」「いい加減」を心掛けたがいいのかもしれない。

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