5W2H

 ビジネスの企画を書いたり、何かの企画を起こしたり、はたまた介護記録を書いたり、つまりはいろいろなところでこの5W2Hまたは1Hは登場する。あらためていうまでもないが5W2Hとは

What(なにを)
When(いつ)
Where(どこで)
Who(だれが)
Why(なぜ)
How(どのように/どれくらい=how match)
 思考の順番はどの順番でおこなっていけばいいのか、とか、これをどのようにまとめていけばいいのか、など、ビジネス書系はたくさんたくさん出てくる。それこそネットでもたくさん見つけることができる。

 それらをみていると、ポイントを上手に書いておられるが、あまりに上手に書いておられて、マニュアル化しているように感じてしまう。
 整理のポイントがきれいなっているとどうしても、企画を立てたり、記録を書いたりする場合、できあがりの「きれい」さに気をとられてしまう。その実、そもそも、なぜ5W2Hを使うことが必要になったのかがわからなくなることがあるように感じる。

 報告や記録ではなく、特に企画を起こしていく際に、方法論として5W2Hを活用しようと思うには、そもそも、そこに至る起因となる「やりたい」というモチベーションが基礎になる。「やりたい」を因数分解?するときに5W2Hが「やりたい」を実現するときに5W2H的に、プランニングしていくことが思考の整理に役に立つよねということだと思う。
 「やりたい」をモチベーションにすると、どうしてもwhat(なに)からはじまるから、逆にビジネス書などは、5w2Hは順番が大切でwhy(なぜ)が大切です、となるのだと思う。

 もう一つ、どうしても5W2H、すべてを埋めてしまうことが目的になってしまうようにも感じる。つまり、手段の目的化が起こる。5W2Hはあくまでも思考整理の手段であってそのことをきれいに整理することは目的ではない。7つを埋めることよりも、もっとシンプルに、5W2Hのうちの2か3つだけ取り出して目的をシンプルに整理するメッセージを出すこともできるように思う。それこそ、リサーチの場面では活用できるように思う。

 来週、あるところでコミュニティ・リサーチのファシリテーターをさせていただく。受講生のみなさんには、5W2Hのどれを意識して、リサーチツアーに臨んでもらうのか。私はそんな風に活用している。

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