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木曜ドラマ『スカイキャッスル』| 1番タチが悪い奴は誰か

今クールあんまり面白いのないなーと思っていた今日この頃。
会社の人とランチをしていた時に、今なんか見てるドラマあります?と聞いたら『スカイキャッスル』が出てきました。「設定とか色々ツッコミ所はあるんだけど見ちゃってる」とのことで、かなり細かくあらすじを聞きました。

あらすじはこちら↓

セレブが集まる高級住宅街「スカイキャッスル」。ここに暮らす冴島香織(戸田菜穂)の息子・遥人(大西利空)が、超難関の付属高校に合格した。我が子を同校に入れようと躍起になるスカイキャッスルのセレブ妻――浅見紗英(松下奈緒)、二階堂杏子(比嘉愛未)、夏目美咲(高橋メアリージュン)は、遥人の合格に騒然。合格の秘訣を聞きだそうとする紗英たちに、香織は、あらゆる手を尽くして合格へ導いてくれる“受験コーディネーター”の存在を明かす。

公式サイトより一部抜粋


めちゃくちゃドロドロしてますーーーー!!!!

それがいい!!!
そこが面白い!!!
そこに興奮!!!


1話を見てみて、あ、これ思ったより面白かったかも、と思った私の横で、一緒に見ていた夫が「俺これ好きかも」と言って、2話目も再生。
2話目が終わった頃には「俺これ好きかも」「うん、俺これ好きかも」とまさかの同じ発言を2回繰り返し、合計3回の「俺これ好きかも」。いや、どんだけ好きなんだよ。


ということで予想外に夫婦でどっぷりハマってる『スカイキャッスル』。
今クールが面白いドラマばかりだったら試しに見てみることもなかったと思いますし、今クールにやっててくれたからこそ出会えたドラマ。


まずね、タイトルバックの音楽が変なんですよ。(悪口じゃありません)


変というか、若干コメディ感もある音楽なんです。でもそのお陰で、あ、このドラマで何が起こっても許したろうという気になります。


また、スカイキャッスルという超絶高級住宅街に建っている家ですが、外観は思いの外普通です。
ちょっと大きめな家かな〜程度の外観なのですが、家の中に入ると一気にゴージャス。ホテルのロビーのような広い吹き抜けのリビングに、部屋何個あんの?という間取り。
外観と内観の空間違いすぎないか?どんな設計になってんの?異空間が広がってる?
という気がしないでもないですが、そんなことに文句言ってたらダメです。そういう疑問はその辺の隅に置いておきましょう。
このドラマはドロドロを思いっきり楽しむドラマですからね。


さて、登場人物はみんなプライドと承認欲求の塊なので、本当に嫌な奴ばっかりです。
主人公の松下奈緒も驚くべき執念で「両親は海外で外科医をしている」「自身はハーバード大卒」という大嘘を引っ提げて大学病院に勤務する夫とその母親に気に入られて結婚。
スカイキャッスルの住民も羨望の眼差しを向けるほど完璧なセレブになります。(そこまでするほどの根性があるなら学歴はなんとか自分で掴み取って欲しかった気も……)


そして、そんなスカイキャッスルに越してきた木村文乃一家。この家族がスカイキャッスルに波風を立てまくるのです。


曲者揃いの登場人物たちですが、私がもっともタチが悪いと思っているは、この木村文乃です。
何が悪いって、一見マトモそうな空気出してるんですよ。お受験戦争にも興味はなく、子供の自主性を尊重(でも息子はめちゃくちゃ優秀でいい子)。他の住人のように見栄の張り合いはしないし、我々庶民に近い感覚を持っていていい人そうという空気も出してくる。いい人そうで嫌な奴って1番嫌ですよね。


木村文乃が怖いのは、両親が経営していた養護施設に昔、松下奈緒がいたことをすぐ気づいたところです。
30年近く会っていなかったにも関わらず、しかも松下奈緒は名前まで変えているにも関わらず、初対面で松下奈緒が昔養護施設にいたことに気づくという奇跡。
怖。
初恋の子かなんかですか?
会わなくなってからも探偵使って定期的に成長見守ってました?
その驚異の記憶力、10歳の姿しか知らないのに39歳の姿を見て絶対にあの子だと確信するその感じ、怖すぎ。
文乃、警察の特殊班にでもなった方がいいぞ。


この木村文乃演じる南沢泉、公式サイトにはこうあります。

「素朴で気さく、かつ思いやりのある性格に育った。実直で、曲がったこと、おかしいと思ったことがあると放っておけない。」


素朴で気さく?
思いやりのある?


……ほんとに?


本当に思いやりのある人だったら、松下奈緒が「人違い」と否定したら、例え自分がそう思わなくても「そうですよね、ごめんなさい」と引き下がらないか?あんなにしつこく、〇〇ちゃんだよね?って言ってくるの怖すぎなんですけど!!!


ついでにこの女、小学生の頃クラスメイトたちに養護施設で暮らしているのをからかわれた松下奈緒を庇うフリして(フリかは知りませんけど)、1番隠しておきたい事実を暴露してるんです。


子供の文乃「(松下奈緒は)お父さんが捕まっても1人で頑張ってるんだから」


……ぬおおおおおいいいいいいい!!!!!
お前今何言った?!

あまりにびっくりして私はドラマ見ながらでかい声でツッコミましたよ。


悪気なかったとは言わせねーぞ。
10歳ってちゃんと分別つくから。言っていいことと言っちゃいけないことちゃんと分かる歳だから!!!
うっかり、「お父さんが捕まって……」なんて普通は言わない。悪意があるとしか思えない。
親切ぶってて余計に嫌!!!!!!


しかも、スカイキャッスルで起きる戸田菜穂の飛び降り自殺について小説にすると言い出します。
スカイキャッスルの品位が下がるとそれを嫌がる住人たち。


文乃「悲劇を繰り返さないために私には書く使命があるんです」


だから何言ってんの?
そもそも、自殺の引き金となってしまった息子や夫がいるのに、残された家族のことは置いておいてよく「私には書く使命がある」なんて言えるよ。あっちが書いてくれって言ってきたならまだしも、関係ないお前が何意気揚々と書こうとしてんだ。
ドキュメンタリー的な作品が多いみたいでそんなに有名でもないみたいだし、お前が書いたからって世の中変わらないから。
いや、大事だよ。作家の人がそういうモチベーションで、世界を少しでも変えようとして作品を作ることはめちゃくちゃ大事だと思うし、尊敬する。
でも自分で「書く使命があるんです」っていうのはどうなの?知り合いとかだったらまだしも、その家族と会ったこともないんだぞ。要は無関係。


しかも、書くなら家で書けばいいのに、なんか知りませんが、外の、みんなが通る場所にあるようなとこでPC打ってんですよ。
……うん、松下奈緒がこいつ嫌いなのよくわかる。喧嘩売ってんの?って思うわ。
せめて家でやれ!!!!


そして第5話、木村文乃は決定的なことをやらかしました。
スカイキャッスルの住民たちが集まり、小説を書かないよう木村文乃を説得している際に、再び爆弾を落としたのです。


文乃「(松下奈緒に)それは、施設で過ごしたあなたが一番よく分かっているでしょう!」

言葉がでない松下奈緒。ざわめく住民たち。
はっとする木村文乃。

文乃「ごめんなさい……私カッとなってつい……」


………………。



あのさ、デリカシーって知ってる?



こういうとこ!こういうとこよ!お前の嫌いなところは!
お前も十分モンスターだよ!!!


いや、ないわ。39にもなって「つい」?
10歳の暴露は100億歩譲って悪気なかったとしてやるとして、今回はもう無理。
お前、2度目だぞ。2度も「つい」って、どんだけ気緩んでんだよ。住民集会だぞ。全員勢揃いの中で「つい」!いつも偉い人の前で失言ばっかしてる高橋メアリージュンの旦那の本多力だってそんなことしねーわ。
あれがわざとじゃなかったら、世の中の大抵のことは「わざとじゃない」で済ませられるんだよ!!!と松下奈緒の代わりに木村文乃のほっぺた引っ叩いてやりたくなりました。


この女が「素朴で気さく」?「思いやりのある性格」?


んなわけねーだろ!!!!
こういう女が1番タチ悪いわ!!!!!!


一方、松下奈緒の娘の同級生の女の子がシングルマザーだった母親を病気で亡くし、松下奈緒の家に下宿することに。
実はこの子の本当の父親はなんと松下奈緒の夫•田辺誠一。(田辺誠一もその事実は知りません)
この一家破滅させたるぞー!!!と彼女が心の中で腕をブンブン振り回してるのが見えます。


一方、松下奈緒の経歴も学歴も嘘だったことがスカイキャッスルの住民にバレた話を聞き、高笑いする松下奈緒の娘の家庭教師•小雪。
あまりに爆笑してるので、私まで爆笑。


文乃の小説の一文「悲劇の連鎖は止まらない……」


止まらなそうーーーー!!!!!(興奮)



呼び止めるだけならバックは車の中に置いておけば?


ということで、完全なドロドロっぷりにワクワクが止まらない『スカイキャッスル』。
今後の更なるドロドロを楽しみに仕事頑張ります!(繁忙期です)


おしまい。



最終回、納得してます?


韓国ドラマのリメイクみたいですね。
本家すごそう……



火曜は『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』、
水曜は『水曜日のダウンタウン』、
金曜は『酒のツマミになる話』を見てまして、
先週木曜日に「今日はなんもないね」と言ったら夫から「何言っての!スカイキャッスルがあるよ!!!」と力強く返されました。

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