今の世界は誰が作ったのか

いつの時代もそうだと思いますが、世代間の考え方の間には違いがあります。とかく、われわれ若い世代はつい年上の人のおかしな言動を見て非難してしまいます。

間違っていることを間違っているということはとても大事なことです。ただ、視野を広く、想像力を豊かに持つことができれば自分の周りの環境はもう少し住みやすいものになるのではないでしょうか。そんなことを書いてみたいと思います。

ほとんどの人は自身の正義を持っていて、それは正しいと思っている人がほとんどです。ゆえにその正義に反する行動を自分より上の世代の人がとっているのを見て気分を悪くしてしまうこともあると思います。

ただ、その正義はどうやって形成されたのでしょうか?
おそらく周囲の環境だと思います。

その環境を作ったのは誰でしょうか?
それは上の世代の方々です。

このことから何が言えるか?

私たちが上の世代の方に振りかざす正義は上の世代の方によって形成されたものであるということです。

当然ですが、あらゆる問題を一世代で解決することはできません。ゆえに未だに世の中には問題が山積みです。しかし、いま私たちが生きているこの世界は上の世代が少しだけ良くしてくれた世界であることは間違いありません。

少し前までは上司や先輩からのお酒の強要でつらい思いをした人がたくさんいたと思います。もちろん未だにお酒の事故は存在していて、これからさらに改善が必要かもしれませんが、少なくとも私の人生の中では、お酒を強要されたことは一度もありません。

これは、過去にお酒でつらい思いをした人たちが次の世代にこの文化を持ち込まないように努力した結果だと思います。

私たち若い世代が「お酒の強要はあり得ない!老害のすることだ!」と言うことができるのは一つ上の世代が防波堤になってくれたおかげだと思うわけです。

このように、人間は一歩ずつ進んでいくものであるという前提に立てば、未だに解決できていない問題があるのは当然で、その解決されていない問題を嘆くのにエネルギーを使うのではなく、バトンを受け取ったわれわれがこの先その問題をどうしていくかを考えなければいけないのではないかと感じた次第です。


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