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永川浩二、登場す。

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長編ユーモアミステリ小説「高校生探偵 永川浩二」シリーズの第1弾。真夜中の校舎で、浩二の親友江夏智仁が殺された。犯人は【鉄仮面】と名乗る連続殺人犯。被害者に共通点はなく、50音順…
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記事一覧

永川浩二、登場す。 第8話

(第7話はこちら) 「被害者は加藤尚成45歳、江尻出版の編集者です」 広島県警の小倉英隆刑事は…

永川浩二、登場す。 第7話

(第6話はこちら) 「トモさん…」 私立探偵工藤祐作は、自宅を兼ねる探偵事務所のソファに座り…

永川浩二、登場す。 第6話

(第5話はこちらから) 浩二が思いの丈を優子に伝えた翌日、二人は事件解決につながる情報を得…

永川浩二、登場す。 第5話

(第4話はこちらから) 福地高校寄宿舎の男子棟と女子棟を結ぶ渡り廊下を抜け、永川浩二は…

永川浩二、登場す。 第4話

(第3話はこちらから) 元・山内警察署刑事、工藤祐作の運転する紺色のフォルクスワーゲンの…

永川浩二、登場す。 第3話

(第2話はこちらから) 朝、寄宿舎での目覚めはけたたましく鳴り響くサイレンの音でだった。…

永川浩二、登場す。 第2話

(第1話はこちらから) 浩二が勢いよく走り出した後を追いかけていく慶は、視線を真っ赤な灯りをともす校舎3階の部屋に向ける。走りながら顔を上に向けているので、当然呼吸はつらくなっていく。 その視線の先の真っ赤な部屋に、人影がゆらめいたのを慶は見た。窓越しに見えるのは、1人、いや、2人分の人影。その2人分の人影は、しばし窓際でゆらめいた後、ふっと消えてしまった。顔までは見えない。 (あのどちらか一人が智仁なのか…?) 慶がそんな疑問を頭に浮かべている内に、先を走っていた浩

永川浩二、登場す。 第1話

瀬戸内海にほど近い穏やかな自然に囲まれ、閑静な住宅街とそこに暮らす人々の生活を賄うには必…