ランサーズで戦友と出会う。ランサーズと出会ってから私に起こった転機
2019年12月16日、クラウドソーシング大手の「ランサーズ株式会社」が上場した。
クラウドソーシング「ランサーズ」がマザーズ上場へ
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関係者の皆様、本当におめでとうございます。
私にとってランサーズは「人生の転機」を与えてくれた会社であり、おそらく過去最も苦言を呈したサービスだと思う。
ランサーズの元社員さんが「#私とランサーズ」という名前でリレーコラムをやっていたので、感慨深くなって私も筆を取った。
ランサーズと出会ってから4年半の間に、私に起こった転機の数々。
暇なときにでも読んでいただければ幸いだ。
ランサーズとの出会いは電車の中。通勤の途中
私がランサーズと出会ったのは、2015年の初夏。
なんてことない日常の、通勤電車の中だった。
スマートフォンでニュースを読んでいた私は、「ネットで仕事を受発注できるクラウドソーシングの利用者が拡大」という記事を見つけた。
その記事に載っていたのがランサーズだった。
当時私はしがない会社員で、フリーランスという言葉も知らなければ、ネットの仕事をしたこともなかった。
当時の仕事も、インターネットとは全く関係のない肉体労働系。
にも関わらず、その記事を見たときに私は、
「これはすごいサービスだ!」
と興奮したのを今でも覚えている。
記事内容は横文字ばかりで全く理解できなかったが、可能性だけは強く感じていた。
その日、私はすぐにランサーズに登録した。
「ライター」という仕事が向こうからやってきた
ランサーズに登録した後、仕事のお昼休みに毎日案件を眺めていた。
もちろん、ネット関連のスキルが全くなかった私は、自ら提案することもできずただ眺めるだった。
そんなふうにチャンスを目の前にして尻込みする日々を過ごしていたある日、ランサーズ内で一通のメッセージを受信した。
「こんな案件があるのですが、書いていただけませんか?」
それはライター案件の打診だった。
「ぜひお引き受けさせていただきます!」
これが、私のネットフリーランス人生の始まりである。
とっとこ、ランサーズ社員からヒアリングされる
兼業ライターを開始してから必死で業務をこなした。睡眠時間も削ってひたすら書いて書いて書きまくった。
すると6ヶ月で副業収入が23万円を超え、1年後には当時の給料の約3倍、66万円を稼げるようになってしまった。
(当時のランサーズ収益画面。兼業だったので超多忙だった)
ランサーズでの活動に併せてTwitterを始めていた私は、ランサーズのノウハウや問題点を頻繁に発信するようになっていた。
するとある日、ランサーズ社員の方からTwitterで連絡がきた。
「とっとこさま」で始まるあたりがとてもシュールなのだが、当時はランサーズ公式アカウントにツイートを監視されていた疑いがあって(いいねもリツイートもしないのに)、「もしかして見ているのでは…?」と少し怖くなっていた。
今でもそうだけど、ランサーズの社員さんエゴサしまくってるよね…
だからTwitterDMでご連絡をいただいたとき、
「やっぱり、ランサーズの人見てたんだ…!」
となんだか面白かった。
サービスの不満点を散々意見しまくった結果、なぜか東京のランサーズ本社でヒアリングされることに。
(当時のカスタマサポート、冨樫さんと初対面)
このときに初めて、ネットで始めた事業が「リアル」に繋がったと実感した。画面の向こうには人がいて、全く違う場所の人と繋がっている。
今では当たり前のようになってしまったけれど、当時はそれがすごく不思議な感覚だったのだ。
ランサーズと共に歩んできた4年半は「戦友」のまさにそれだった
ここまでダラダラと書いてきたが、ランサーズと出会ってからの4年間は私にとって激動と言うにふさわしかった。
ダイジェストでまとめていく。
1.初めて秋好さんとお会いした日。
(この頃の秋好さんは今のように意識の高い髪型じゃなかった)
2.松岡ミキさん(みきてぃ)、星野さんと初めてお会いした日
(右側:星野さん。当時ライター界隈では「ランサーズ社の女神様では…?」と噂されていた)
3.ランサーオブ・ザ・イヤーでなぜか受付をやった日
ランサーズに招待してもらったランサーオブ・ザ・イヤー2017。この式典は1年間で最も活躍したユーザーを決める、いわば授賞式だ。
先ほど出てきたカスタマーサポート冨樫さんに、
「とっとこさん、一緒に受付やろうよw」
と当日いきなり言われ、
「いいですよ\(^o^)/」
と軽く答えたら本当にやることに。
(私、特別招待者だったよね…?)
冨樫さんは
「大丈夫!俺も一緒にやるから」
と言っていたが、受付開始後30分で姿を消した。
そこから受付終了時間まで、
「だれ、この人…?」
という恥ずかしい物を見るような目線と、
「とっとこさん!?なんで受付wwww」
と狂気なものを見る目線に耐えることになった。
(冨樫さん、このときのこと、忘れてませんから。)
ランサーズの戦友からもらった名言集
ランサーオブ・ザ・イヤー2017以降、秋好さんや根岸さん(現:執行役員)と何度かお会いする機会があり、その度に悩みを打破するヒントをいただけた。まさに戦友だ。
冨樫さんはその後ランサーズを退職されているが、今でも交流があって、なんかもう親友みたいな感じ。
こちらの3名は私がとても尊敬している方々だ。
彼らからいただいた名言もまとめておこうと思う。
「その仕事を、とっとこさんはやりたいんですか?」
by 秋好さん
こちらは、ランサーオブ・ザ・イヤー2018で秋好さんにいただいた名言だ。
私は当時、「こんな事業でこれくらいの収益を確保できる話をもらってます!だけど判断に悩んでいて…」と立ち話をしているときに相談した。
すると秋好さんは、
「その仕事をとっとこさんはやりたいんですか?収益化ももちろん大切ですが、もっと大切なのはとっとこさんがやりたいと感じているかどうかです。
我々のように事業をやる人間は、やりたいと思っていることに挑戦しないと後悔してしまいますからね」と。
それに即答できなかった当時の私。
超シンプルだけど、ストレートに突き刺さった。
結局相談した事業はやりたくないと感じたのでやらなかった。今ではその判断は正しかったと思っている。
「僕にとっては遊びの中に仕事があるんですよ」
by 根岸さん
私自身、実は根岸さんを人生のロールモデルだと思っていて。
根岸さんはなんていうか永遠の5才児。
執行役員なのにナイキのキャップ、Tシャツ、スニーカー、ジャージのズボンで社内をウロウロしちゃう感じで、最初に見たときは超衝撃だった(すいません)。
なのに、仕事の熱中度は異常なぐらい高くて。
私が「やりたいことがわからない…」と悩んでいたときに、根岸さんが放った言葉が
「僕にとっては遊びの中に仕事があるんですよ」
という名言だった。
彼にとっては遊びの中に仕事というものがあって、だからこそ四六時中熱中していられる。
その感覚が当時の私にとっては衝撃的で、「自分にとっての仕事とは?」を考えさせられる良い機会になった。
3.「俺、写真見れば良い子かどうかわかるんだよ」
by 冨樫さん
こちらの名言は、私が結婚について冨樫さんに相談したときの言葉。
「本当に結婚してもやっていけるんだろうか…」と不安がる当時の私に対し、冨樫さんは
「俺、写真見れば良い子かどうか分かるんだよ。だから見せて」
と言い放ったのだった。
そして見せた後にこう言った。
「この子めちゃ良い子だよ!俺が言うんだから間違いない!」
その後、その子と結婚しましたありがとうございました。
ランサーズとこれからも戦友でありたい
ダラダラと書いてきたが、私は今でもランサーズを愛用している。
ただし、ライターから立場は変わった。
今ではライターさんに発注させていただくようになったのだ。
そしてランサーズ登録約4年半後の今年、法人化して会社の社長になった。
たった4年半だが、今まで生きてきた中で最も濃厚で刺激的な時間だった。
ランサーズとはこれからも「戦友」でありたいから、私ももっと面白い未来を描いていこうと思う。
おめでとう、ランサーズ。
そしてこれからも戦友としてよろしくね。
とっとこランサー