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【金魚・出雲なんきんのいる暮らし】水槽を立ち上げる 02

水槽、濾過器・ろ材、エアポンプを設置したら、次は出雲なんきんと「こんにちは」するための「水槽の立ち上げ」の最後の準備、水づくりです。

水づくり

水づくりの手順は実に簡単。水を用意する→カルキ抜きを入れる→水槽に水を張る→濾過器・エアポンプに電源オン。これだけです。

睡蓮鉢水槽の立ち上げの様子

手順はたったのこれだけなんですが、この状態でなぜ1ヶ月も(最低2週間も)出雲なんきんがいない寂しい水槽を眺めていなきゃいけないのでしょうか?

バクテリアを育てる

唯一最大の目的は、水槽内で目に見えない大活躍をしてもらわなきゃいけないバクテリアくんたちを水槽内、特にろ材の微孔に定着させるためです。物理濾過は濾過器が稼働していれば水中の目に見えるゴミなどを濾過器のフィルターがキレイにしてくれますが、濾過はその物理濾過だけではなく、目に見えない生物濾過がめちゃくちゃ大切です。
おさらいすると、バクテリアくんたちには水槽内でこんな風に大活躍してもらわなきゃいけませんでしたね。

  1. 超有害なアンモニアを、有害な亜硝酸塩に変換(分解)

  2. 有害な亜硝酸塩を、ほぼ無害な硝酸塩に変換(分解)

バクテリアの素を使う

そんなバクテリア、自然発生的に増えるのをじっと待つという手もありますが、見た目にはバクテリアくんたちが増えているかわからないし、気軽に楽しく出雲なんきんのいる暮らしを送りたい人は、サクっとバクテリアの素を入れて安心感を得たいところです。

バクテリアの素、たとえば

このバクテリアの素、いろんなメーカーからたくさんの商品が出ていますので、出雲なんきんに合いそうなものを入手して、規定量に従って使用します。
絶対に必要とまでは言いませんが、とっと堂主人としては「あったほうがいいリスト」に追加しておきたいモノです。
ただ、この方法は魚たちが入っていない状態のため、バクテリアくんたちの「エサ」(アンモニアや亜硝酸塩)が充分に供給されない状態でもあります。だから、劇的にバクテリアが増えてくれるかどうかという意味では、ちょっと物足りないというのが正直なところです。

パイロットフィッシュで増やす

そんな物足りなさを補う別の方法として、出雲なんきんに限らず本命の魚を飼う前に、パイロットフィッシュと呼ばれる魚を飼育するという方法がよく使われます。
ひとことで言うと、本命の魚を飼育し始める前の、「水質が不安定な時期」に、本命以外の(比較的金額の安い・比較的丈夫な)魚を、立ち上げ直後の水槽で飼育して、自然のサイクルを水槽内に作り出すやり方です。
出雲なんきんで言うと、メダカあたりがよくパイロットフィッシュとして候補にあがります。
もちろん、パイロットフィッシュの投入時にはまだ水槽のバクテリアは充分には育っていないわけですから、水質の不安定さや悪化によりパイロットフィッシュが★になることもあります。また、出雲なんきんと「こんにちは」する1ヶ月後まで無事に自然のサイクルを作り出しバクテリアを増やしてくれたパイロットフィッシュはもちろん、本命がやってきた後は別の水槽で飼うことになります。
仮にメダカをパイロットフィッシュにして、出雲なんきんが来たら一緒に住んでもらおうとしても、泳力もサイズもベストな飼育方法も出雲なんきんとは異なります。だから、出雲なんきんちゃんたちがおうちにやってきたら、出雲なんきんとメダカの2つの水槽をちゃんと管理するということになります。そう考えると、「その後」のこともきちんと想像力を働かせて、パイロットフィッシュの方法を導入するかどうか判断したいところです。
※パイロットフィッシュのお役目が終わったからと言って、絶対に川や池に放流しないでください。放流された魚が自然の在来種と交雑したり在来種を駆逐したりして、自然本来の姿を壊すことになりかねません。これは、自然の一部である人間が守らなきゃいけない最低限のルールです。

さぁ、あとはブクブクと水を循環させて、バクテリアくんたちが水槽内に育ってくれるのを、じっと待ちます。その間1ヶ月ほど、出雲なんきんを見に行ったり我が家の水槽て元気に泳ぎまわる出雲なんきんたちを想像したりと、ナニモナイ環境もまた楽しんでください。

ありがとうございました。
とっと堂主人

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